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全日本フィギュアで強烈レッド衣装「ほぼ100%自分で…」 大島光翔、五輪レースで放った異彩

フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が19日、東京・代々木第一体育館で開幕。男子ショートプログラム(SP)で大島光翔(富士薬品)は、73.47点をマークして12位発進した。五輪連覇の羽生結弦さんが2020-21年シーズンのSPで使用した「Let Me Entertain You」を熱演。真っ赤に輝くド派手な衣装で、会場の空気を一気に熱くした。

真っ赤な衣装で演技する大島光翔【写真:中戸川知世】
真っ赤な衣装で演技する大島光翔【写真:中戸川知世】

全日本フィギュア男子SP

 フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が19日、東京・代々木第一体育館で開幕。男子ショートプログラム(SP)で大島光翔(富士薬品)は、73.47点をマークして12位発進した。五輪連覇の羽生結弦さんが2020-21年シーズンのSPで使用した「Let Me Entertain You」を熱演。真っ赤に輝くド派手な衣装で、会場の空気を一気に熱くした。

 これぞ“スタァ”だ。手拍子に乗って冒頭のトリプルアクセルに成功すると、その後の連続ジャンプ、3回転フリップも着氷した。真っ白なリンクでひと際目立つド派手な赤。大好きな色を存分に輝かせ、フィニッシュを決めるとスタンディングオベーションを浴びた。

 父の大島淳コーチも、リンクサイドで大喜びする会心の演技。「思い切り攻められたと言い切れるほどの演技ではなかったけれど、丁寧に落ち着いて滑り切ることができた」と胸をなでおろした。前日の開会式にも赤いスーツで登場。SP、フリーの衣装も両方レッドと強くこだわった。

「ほぼ100%、自分で色やデザインを考えた。結局やっぱり好きな色を選びたくなるもので(笑)。今回は真っ赤で行こうと思った」

 SPの選曲は難航。振付を担当した村元哉中さんには「しっとりした音楽で、大人な自分を見せたい」と伝え、数多くの候補が挙がったものの、しっくりこなかった。「これが光翔っぽくていいと思うけど、どう?」。最終的に提案されたのが「Let Me Entertain You」だった。

「これしかない」。迷わず決めた。“羽生さんのプログラム”の印象が強かったが「負けないようにというとおかしいですけど、違うベクトルで、自分らしさを前面に出して演じたいと思いました」。ファンから親しみを込めて「スタァ」と呼ばれるエンターテイナーが、自分の世界観を落とし込んだ。

 6度目の全日本。五輪選考レースで注目される大舞台で目立った。「僕は演技者であり、競技者。どちらも100%で常に挑んでますし、魅せることも得点を取ることも大事だと思っている」。20日のフリーでも自分らしさを100%、解放する。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)



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