井上尚弥、強すぎる愛弟子に大橋会長も「あっぱれ」 驚き通り越し「過去最高の試合」
どこまで強くなる!? 大橋会長の想定を上回る成長
「パヤノ戦も、マクドネル戦も、今まで凄い試合いっぱいやってるけど、自分の中では今日が一番。相手が違ったからね」
昨年は2試合連続で1ラウンドKO。2試合合わせても、たった182秒という衝撃の連続KO劇だったが、大橋会長が受けたインパクトはこの日が上回ったという。
ロドリゲスの強さは確かだった。その相手をねじ伏せたのだから、大橋会長にも戦慄が走った。井上の成長の速度は想定以上だと驚きを隠さなかった。
「成長も全然、尚弥はこちらの予想を上回ってましたね」
実際に試合に臨むまでに、井上自身はスランプに陥った時期もあったという。モンスターは試合後「ホッとした」とこぼしたが、会長にとっても同じ思いだ。
「ロドリゲスの見ていてすごい硬いパンチ。カウンターも避けるのよ。尚弥はディフェンスが凄かった。スランプもあったわけじゃない。そういうのも見ているから、胸がいっぱいになった。本当に簡単じゃない。こんなに緊張したことなかった」
慣れない英国で、勝って当然の視線を浴びながら迎えたこの試合。しかもロドリゲスはまごうことなき強敵だった。全てを跳ね返し、2本のベルトとともに勝ち名乗りを受ける愛弟子の姿は何よりも誇らしかった。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)