井上尚弥に完敗マクドネルが“モンスターの恐怖”を告白「最初の一発で衝撃を受けた」
自信満々で挑んだ井上戦「最初の一発で衝撃を受けたんだ」
「『彼は優秀なんだよ』というようなことを話していたと思う。彼の試合を見ると、彼のパワーについては否定できなかった。でも、自分の優位性にフォーカスすることにした。彼はこの階級に上がってくる。自分のエンジン、サイズ、経験があれば、終盤に失速させることができると信じていた。難しい夜になるとはわかっていたが、彼のパワーを抑えられる自信があったんだ」
バンタム級のファイターとしては規格外の身長175センチとリーチ185センチを誇る、10年間無敗の男は自信に満ち溢れていたという。終盤まで勝負を持ち込むことが打倒モンスターの戦略だった。だが、百戦錬磨の王者の狙いはあっけなく瓦解した。
「彼にはパンチがある。そこには疑いの余地はないけど、中盤や終盤まで彼のパワーが持続するか、どうしても見てみたかった。最初の一発で自分は衝撃を受けたんだ。空虚な気持ちで戦うにはイノウエは最適の対戦相手ではなかった。今ではこう言える。彼のパワーはまさに本物だったと。凄まじい衝撃だったけど、自分を捉えた時にも全力を出しているのようには見えなかったんだ」
マクドネルはタイトルを失った「衝撃の112秒」をこう振り返った。「彼はスペシャルなファイターだ。でも、もっといい試合を見せることができていれば。本当に勝てると思って、試合に臨んだのだから」。圧倒的なワンワイドゲームとなった井上戦。敗れた元王者にとっても忘れられない記憶となって残っている。果たして、井上はそんな衝撃をグラスゴーで再現できるだろうか。
(THE ANSWER編集部)