井上から助言をもらった堤「フックについては知ってましたが」

　ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）が、後輩に微笑ましいツッコミを入れた。17日に東京・両国国技館で試合を行うWBA世界バンタム級王者・堤聖也（角海老宝石）とのやりとりに、X上のボクシングファンも和やかに反応していた。

　ことの発端は3日、都内のジムで公開練習を行った堤が取材時に語った内容にあった。堤は17日に同級暫定王者ノニト・ドネア（フィリピン）との団体内統一戦を控える。ドネアと2度戦っている井上からは、大橋ジムに出稽古に行った際に“助言”をもらったという。

「（ドネアの）パンチの質が硬い、痛い、重いとかその質だけでも聞ければ」との思いだったが、井上はドネア戦で2発程度しかまともにもらっていない。「フックは痛いよ」「まともにもらったら危ないよ」との言葉をもらったが、「『知ってる…』と思って。何の成果も得られませんでした」と笑みを浮かべ、報道陣からも笑いが漏れた。

　井上はこの内容が報じられた記事にXで反応。「おいおい！つつみん！　知ってるなら聞くんじゃないよ！！笑」と思わず突っ込みを入れていた。堤もこれに「フックについては知ってましたが　笑　他にも話聞かせてくださりありがとうございました！！！！」とリアクションした。

　ファンもこの流れに「なんだこの微笑ましいやりとりは」「おもろすぎる」「モンスターが2発しか貰ってないからですよ！」「何の成果も得られませんでしたってのは笑いましたね」「ダメだ面白すぎるしアツすぎる」「でも尚弥さんが言うって事は相当ヤバい」などと反応。また井上が反応したことで試合に注目が集まるとの見方もあり「イベント盛り上げようという姿勢ほんとすごい」「17日が楽しみです」「こういうところも井上尚弥選手が大好きなところ」との声もあった。

　ドネアは世界5階級制覇王者のレジェンド。井上は第1戦で、右目眼窩底骨折の重傷を負っている。堤は井上から過去2戦の状況を聞けたそうで、「尚弥さんを僕に当てはめちゃうと多分すごい差が生まれてしまうから」と謙遜しながらも「実際に聞けたのはすごく大きかった」と感謝した。