WBC王座剥奪、クロフォード不満爆発「意味分からねぇよ」 会長を名指し批判「お前に金を払うもんか」
世界ボクシング評議会(WBC)は3日、世界スーパーミドル級王者テレンス・クロフォード(米国)の王座剥奪を発表した。ボクシング界に衝撃が走る中、クロフォードは制裁に不満を爆発させている。「一体全体、お前は自分を誰だと思ってるんだ?」と、WBCのマウリシオ・スレイマン会長を非難した。

クロフォード王座剥奪をWBC発表
世界ボクシング評議会(WBC)は3日、世界スーパーミドル級王者テレンス・クロフォード(米国)の王座剥奪を発表した。ボクシング界に衝撃が走る中、クロフォードは制裁に不満を爆発させている。「一体全体、お前は自分を誰だと思ってるんだ?」と、WBCのマウリシオ・スレイマン会長を非難した。
クロフォードは今年9月、米ラスベガスで同級4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)を3-0(116-112、115-113、115-113)の判定勝ちで撃破。男子史上初となる、3階級での4団体統一を達成した。
しかし偉業から3か月、WBCが突如、王座剥奪を発表した。公式リリースによると、理由は過去2試合(イスラエル・マドリモフ戦、アルバレス戦)の世界タイトル戦で試合料を支払わなかったため。WBCはクロフォード側へ何度もコンタクトを取ったが、返答がなかったという。
世界で最も権威があるとされる米専門誌「ザ・リング」は「テレンス・クロフォードがWBCを痛烈批判 王座を剥奪したスレイマンを非難」との見出しで、クロフォードが自身のインスタグラムでライブ配信した際のコメントを紹介した。
「マウリシオが30万ドルと、それに加えて10万ドルくらいの試合料を払わなかったとあれこれ言っているのを見た。それに俺が謝罪しなかったともね」と反応しているクロフォードは、スレイマン会長に対する不満を爆発させていた。
「一体全体、お前は自分を誰だと思ってるんだ? お前になんて金を払うもんか。誰に話してると思っているんだ? 他団体と比べて優れているとでも思っているのか? WBA、WBO、IBFは俺が与えたものを受け取ったぞ。お前だけだ。お前とWBCは他の誰よりも優れていると思っているのか? お前らは緑色のベルトを持っている。そんなものはどうでもいい。真のベルトはリング誌ベルトだけだ。しかもそれは無料だからな」
こうまくしたてたというクロフォード。「ベルトなんていらねぇよ。ただのトロフィーに過ぎないからな」とベルト返上も厭わない姿勢で「リングに上がるたびに俺が金を払うのか? 意味分からねぇよ。命を懸けているのは俺の方だ。お前じゃない。お前らのベルトをつける俺に、お前らが金を払うべきだ」と、試合料の支払いに納得がいかないと主張した。
止まらないクロフォードは「こいつ(スレイマン会長)が飛行機に乗って、ホテルのスイートルームに泊って、五つ星の食事をしているのには腹が立って仕方がない。誰がその金を払っていると思う? 俺たちボクサーだ。お前らが最高の生活をおくるために俺らが金を払っているんだ。これが正しいと思うか? まるで政府に税金をとられるかのように試合料を払わなければいけないのはクレイジーだろ?」とも主張している。リング誌によると、空位となった王座をかけて、現暫定王者のクリスチャン・ンビリ(フランス)とハムザ・シーラーズ(英国)の対戦が指令されている。
(THE ANSWER編集部)
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