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井上尚弥に勝てる? 25歳王者を米識者絶賛「彼は完璧」 夢の対決へ激論「まだ証明しないと」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とスーパーフライ級3団体統一王者のジェシー・ロドリゲス(米国、帝拳)の実力に関して、熱い議論が展開された。世界で最も権威がある米専門誌「ザ・リング」の番組内で、識者は「イノウエとバムは別格だ」とし、夢の対決を巡って激論を交わした。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

「ザ・リング」誌番組内で激論

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とスーパーフライ級3団体統一王者のジェシー・ロドリゲス(米国、帝拳)の実力に関して、熱い議論が展開された。世界で最も権威がある米専門誌「ザ・リング」の番組内で、識者は「イノウエとバムは別格だ」とし、夢の対決を巡って激論を交わした。

「ザ・リング」誌の公式YouTubeで公開された番組内で、識者はパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超えた格付け)で3位の井上と、4位に浮上した「バム」ことロドリゲスに脚光。番組のホストを務めるマックス・ケラーマン氏は「イノウエとバムは別格だ」と主張し、ロドリゲスのポテンシャルに触れた。

「人々がパッキャオとメイウェザーの試合を見たがったのは共に(リッキー)ハットンと(ミゲール)コットを倒したからだ。しかし、それだけでなく、彼らの戦いを見ると他の奴らと別格であることがわかる。バムもそういう男だ。背が低く、リーチが短いという点がなければ、私は彼がモンスターに勝つと思う。しかしながら、実際に彼は背が低くてリーチが短く、モンスターは強敵だ」

 体格差がなければ……という条件つきならロドリゲスに軍配を上げるとしつつ、現実はそうではないと認めた同氏。リング誌のダグラス・フィッシャー編集長も「モンスターに勝てると我々が言うためには、彼はまだ118ポンド(バンタム級)と122ポンド(スーパーバンタム級)で自らを証明しなければならない」と指摘した。

 フィッシャー編集長は「120ポンド(約54.4キロ)のキャッチウェイトなら?」との声に「確かに」と頷きつつ、「フライ級、スーパーフライ級という彼が占領してきた階級で戦うのなら、彼は完璧に見える。全てが備わったボクサーだ」とロドリゲスを絶賛。「才能、持って生まれた能力、教科書のような技術、運動能力」を次々に称えた。

「イノウエのようにダイナミックで爆発的ではない」としつつ、「彼は流れるようだ。手だけじゃなく、足さばきもスムーズなんだ。タイミングも。全てを持っている」と太鼓判を押していた。

 ロドリゲスはサウジアラビア・リヤドで22日(日本時間23日)に行われた世界スーパーフライ級3団体王座統一戦でフェルナンド・マルティネスに10回KO勝ち。3団体統一王者となり、25戦全勝(17KO)でPFPランク4位。フライ級、スーパーフライ級では圧倒的な強さを見せている。

(THE ANSWER編集部)


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