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那須川天心が否定「ボクシングを壊すとか言ってないんです」 発言切り取りに懸念、語った真意「案外仲間なのよ」

ボクシングのWBC世界バンタム級1位・那須川天心(帝拳)と同級2位・井上拓真(大橋)が21日、都内で会見を行った。両者は24日に、江東区のTOYOTA ARENA TOKYOにて同級王座決定戦で激突する。那須川は過去の発言をめぐって真意を説明し、ボクシングファンに向けての思いを口にした。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は27歳の那須川が7勝(2KO)、29歳の井上が20勝(5KO)2敗。

会見に出席した那須川天心【写真:澤田直人】
会見に出席した那須川天心【写真:澤田直人】

WBCバンタム級世界戦へ会見実施

 ボクシングのWBC世界バンタム級1位・那須川天心(帝拳)と同級2位・井上拓真(大橋)が21日、都内で会見を行った。両者は24日に、江東区のTOYOTA ARENA TOKYOにて同級王座決定戦で激突する。那須川は過去の発言をめぐって真意を説明し、ボクシングファンに向けての思いを口にした。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は27歳の那須川が7勝(2KO)、29歳の井上が20勝(5KO)2敗。

 グリーンのジャージー姿で登場した那須川。今試合で獲得を目指すWBCのベルトと同じ緑色に身を包んだ。ベルトの色を意識したかと問われると「僕のパーソナルカラーでもあるんで」と強調。続けて「緑って『調和』というイメージがある。僕は争いごとは嫌いなので」とニヤリと笑い、天心節を披露した。

 那須川は格闘技戦績47戦全勝(キックボクシングは42戦)という華々しい実績を引っ提げて2023年にボクシングに転向。8戦目にして初の世界戦となり、日本を代表するボクシング一家と“対戦”する。

 12日の公開練習では「ボクシング界といえば井上兄弟。世の中の人たちに聞いても、すぐに出てくると思う。そういった概念を壊していきたい」とコメント。会見では、この発言が真意とは違った形で伝わりかねない場面もあった。

 会見後の囲み取材で、天心は「『ボクシングを壊す』とかあんまり言っていないんです」と否定して苦笑い。発言が切り取られることに懸念を示しつつ、「伝統や文化は大事ですから。大事にしながら新しいものを作っていくのが僕の仕事、役割だと思っている」と真意を説明した。

 さらに「ずっとボクシングを見ている人は『那須川天心は敵かもしれない』みたいに思っているかもしれないですけど、案外味方なんですよ。案外仲間なのよ」と主張。「最後はみんな手を取り合って『那須川天心やるじゃん』みたいに『調和』したいですね」と重ね「一言でいうと、アンチヒーローみたいな感じです」と表現。ボクシング界に新しい風を吹き込み、自身が盛り上げていく未来を見据えている。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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