井上拓真、那須川天心に「初黒星を」 父・真吾氏が太鼓判「全部リミッターを外した」
ボクシングのWBC世界バンタム級2位・井上拓真(大橋)が18日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。24日には同級1位・那須川天心(帝拳)と同級王座決定戦で激突する。「過去イチ」と自負する仕上がりで無敗の那須川との一戦に臨む。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の井上が20勝(5KO)2敗。27歳の那須川が7勝(2KO)。

井上拓真が公開練習
ボクシングのWBC世界バンタム級2位・井上拓真(大橋)が18日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。24日には同級1位・那須川天心(帝拳)と同級王座決定戦で激突する。「過去イチ」と自負する仕上がりで無敗の那須川との一戦に臨む。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の井上が20勝(5KO)2敗。27歳の那須川が7勝(2KO)。
拳と気持ちを仕上げてきた。井上は会見で「走り込みの合宿から始まり、スパーリング。どれもやり切れた。今は最終段階。体調もコンディションも、全てが仕上がっています」と強調した。スパーリングは11日に打ち上げ済み。総ラウンド数は100回を超えたという。那須川陣営の浜田剛史代表や粟生隆寛トレーナーらが視察に訪れた中、井上はシャドーとミット打ちを1ラウンドずつ行った。軽めの練習で手の内を明かさなかったが、軽快なフットワークを披露した。
井上は23年4月にWBA世界同級王座を獲得。2度の防衛に成功するも、24年10月に現WBA世界同級王者・堤聖也(角海老宝石)に敗れ、王座陥落。引退をするか悩んだ末に現役続行を選んだ。那須川との一戦は再起戦となる。井上は「世界王座に返り咲くというよりは、天心選手にしっかり勝って初黒星をつける。ここが一番のモチベーション」と闘志を燃やす。「応援してくれる方に恩返しがしたい」と力を込めた。
父・真吾トレーナーは「拓真がプロになってから初めてというくらい同じ思い、気持ち、温度でトレーニングができました。本当にしっかりついてきてくれました」と振り返る。ロードワークなども含め激しいトレーニングを積んできたというが「最後まで音を上げなかった。今までは自分でリミッターをつけて落としちゃうんですよ。今回はもう、全部リミッターを外してきましたから」と太鼓判を押す。仕上がりは「過去イチ」と断言した井上は、勝利だけを見据えている。
WBC同級王座は中谷潤人(M.T)が保持していたが、中谷がIBF同級王座とともに返上したことにより、空位となっている。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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