珍しい3ピリオド制の少年サッカー Vチームの指揮官が「チーム力が上がる」と語る理由
「JA全農杯チビリンピック2019全国小学生選抜サッカー大会」は5日に最終日を迎え、決勝戦はセンアーノ神戸ジュニア(関西・兵庫)が、PK戦の末にディアブロッサ高田FCU-12(関西・奈良)との関西勢対決を制して初優勝を飾った。
センアーノ神戸が関西対決を制して初優勝
「JA全農杯チビリンピック2019全国小学生選抜サッカー大会」は5日に最終日を迎え、決勝戦はセンアーノ神戸ジュニア(関西・兵庫)が、PK戦の末にディアブロッサ高田FCU-12(関西・奈良)との関西勢対決を制して初優勝を飾った。
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同大会は、全国9ブロックの予選を勝ち上がった16チームが出場。全日本U-12サッカー選手権大会(旧大会名:全日本少年サッカー大会)と同じ8人制だが、前・後半ではなく、12分3ピリオド制(試合時間36分)で行われるのが特徴だ。第1ピリオドと第2ピリオドでは、全選手が交代しなければならない。決勝戦は、ピリオド毎にペースが変わった。第1ピリオドは、ディアブロッサ高田FCのペースだった。前線の増田斗輝君(6年生)のシュートの跳ね返りに反応した片山稜翼君(6年生)のミドルシュートで先制した。
しかし、第2ピリオドは、主力を多く配したセンアーノ神戸がペースをばん回。勢いをつけて臨んだ第3ピリオドは一進一退となったが、センアーノ神戸の深江翔太君(6年生)が右足で強烈なミドルシュートを放ち、相手GKの手を弾いてゴール。試合終了間際で追いついた。起死回生の同点弾を決めた深江君は、長友佑都(ガラタサライ)に憧れるDF。「とにかく1点を取らなければと思って、強い気持ちでシュートを打った。日産スタジアムのピッチで、練習してきた成果を出せて良かった。負けている状況で、自分がゴールを決めて、チームに貢献できたのが嬉しい」と手ごたえを語った。
延長戦は、両チームとも得点が生まれず、勝敗はPK戦にもつれ込んだ。ディアブロッサ高田FCは、1人目がGKに止められ、2人目はクロスバーに嫌われて続けて失敗。センアーノ神戸は、2人連続で成功し、PK戦2-0で決着がついた。GK亀田大河君(6年生)は「PKは、とにかく前向きな気持ちで臨んで、狙い通りに止められて良かった。選手の総入れ替えがあって、みんなで協力して試合をできる大会。みんなで楽しめた」と笑顔を見せた。父の転勤により英国に引っ越したクリストファーズ玲生ウィリアム君(6年生)も一時帰国して臨んだ大会で、見事に日本一に輝いた。