群雄割拠の女子ゴルフ、京都の“ホンワカさん”が今季10人目の初優勝 目標は師匠超え「30勝」
国内女子ゴルフツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が2日、埼玉・武蔵丘GC(6690ヤード、パー72)で開催され、首位に3打差の4位で出た仲村果乃(Plenus)が、待望のツアー初優勝を飾った。淡々とプレーすることを心掛け、7バーディー、1ボギーの66で回って通算14アンダー。最終組の3人を抜き去り、2019年と並んでツアー史上1シーズン最多タイ10人目の初優勝者になった。優勝会見では明るく、師事する通算29勝・吉川なよ子を超える永久シードの「30勝」を目指すと宣言した。

樋口久子 三菱電機レディスは24歳の仲村果乃が初優勝
国内女子ゴルフツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が2日、埼玉・武蔵丘GC(6690ヤード、パー72)で開催され、首位に3打差の4位で出た仲村果乃(Plenus)が、待望のツアー初優勝を飾った。淡々とプレーすることを心掛け、7バーディー、1ボギーの66で回って通算14アンダー。最終組の3人を抜き去り、2019年と並んでツアー史上1シーズン最多タイ10人目の初優勝者になった。優勝会見では明るく、師事する通算29勝・吉川なよ子を超える永久シードの「30勝」を目指すと宣言した。
最終18番パー5。仲村は2オンを狙わず、「得意な距離を残す」とジャッジした。残したのは85ヤード。49度ウェッジを振り切ると、ボールはピン左下1メートルについた。2パットのパーでも優勝だったが、これを決めてフィニッシュ。ニコニコ顔でアテストへと向かった。
続く最終組がアテストを終えた後、仲村は涙を流しながら姿を見せた。表彰式では大会の顔である日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)・樋口久子相談役から「おめでとう。(吉川)なよ子さんによろしくね」と声を掛けられ、「はい」と返した。
その後、吉川に電話連絡。師匠は泣いて喜んでくれたという。
「私も泣いてしまって、あまり覚えていないのですが『良かったね』と言ってくださいました」
仲村は11歳からゴルフを開始。父親と楽しむことが目的だったが、ジュニア大会で結果を出すようになり、「もっと、うまくなりたい」と意識を変えたという。そして、高校1年時、同じ練習場で他の選手を指導していた吉川に弟子入りを志願した。
「先生に怒られることもありますが、愛のある怒り方なのでありがたいです。29勝もしているのにすごく謙虚ですし、人としても大好きです」
仲村は京都で生まれ育ち、大阪出身の今季全英女子オープンを制した山下美夢有とは、ジュニア時代に競い合った。同じく海外メジャー優勝者の西郷真央、笹生優花とも全国大会で顔を合わせていた。その3人は高校3年で受けた2019年のプロテストに一発合格。仲村は4度目の受験で22年11月4日に合格した。
「2度目のテストに2打差で落ちた時は、すごくショックで泣きじゃくりました。でも、先生は『落ちても死ぬわけじゃない。大丈夫』と言ってくださいました」
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