「日本は最高…トイレはきれいだし」 それでも視線は米国 西村優菜、国内2年ぶりTOP10に手応え
国内女子ゴルフツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が2日、埼玉・武蔵丘GC(6690ヤード、パー72)で開催された。16位で出た西村優菜(スターツ)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーの10位でフィニッシュした。今季は主戦場とする米女子ツアーで年間ランキング127位と低迷。国内でも結果を残せないでいたが、3位だった2023年9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシック以来のトップ10入りを果たし、復活への手応えを口にした。

樋口久子 三菱電機レディス最終日
国内女子ゴルフツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が2日、埼玉・武蔵丘GC(6690ヤード、パー72)で開催された。16位で出た西村優菜(スターツ)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーの10位でフィニッシュした。今季は主戦場とする米女子ツアーで年間ランキング127位と低迷。国内でも結果を残せないでいたが、3位だった2023年9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシック以来のトップ10入りを果たし、復活への手応えを口にした。
最終18番パー5。西村は下り1メートルのバーディーパットを柔らかいタッチで決めた。ギャラリーからは「ナイス!」「また、頑張って」の温かい声を受け、ニコリと笑みを浮かべた。
「うれしかったです。昨日は10番のトップスタートからだったのに、たくさんのギャラリーがついてくださって涙が出そうになりました。やっぱり、日本は最高です。ご飯はおいしいし、トイレはきれいだし」
だが、西村の願いは世界最高峰の米女子ツアーで戦い続けることだ。ハワイでのロッテ選手権を23位で終えた後の10月7日、インスタグラムを更新し、「また予選会に挑戦しようと思っています」「今のわたしの目標はLPGAにあるので、またここで戦えるように一生懸命頑張ります」とつづった。
言葉通り、西村は最終予選会(QS)にエントリー。その後は、帰国して3試合に出場した。初戦の富士通レディースは予選落ち、前週のマスターズGCレディースは36位。結果は出なかったが、今大会は第2日、最終日と2日連続の68を記録し、復調を感じさせた。
「もう少しパットを打ち切りたかったのですが、いろんなテーマに取り組みながら、いいゴルフはできてきています。大きなミスもなくなってきて、試合の中で修正もできるようになりました」
約2年ぶりの国内トップ10入りについては、「久しぶりに上を目指すゴルフができて、いい緊張感の中でいい顔でプレーができていたと思います」と実感を込めた。次週は調整にあて、再来週は欠場者待ちで渡米し、アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカンの会場へと向かう。
「今年は苦しいシーズンでしたが、この経験を生かしたいと思いますし、今、QSに向けていい調整ができていると思います。その手応えは感じています」
来季、日本に戻ればメジャー優勝者(21年ワールドレディスサロンパス杯)の権利で3年シードを活用できる。だが、西村はあくまで「今の目標」に突き進む。そのために、つかんだ手応えを復活への確信にするつもりだ。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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