八村塁、イチローに憧れた野球少年が「ルールも知らなかった」バスケを始めた理由
6月のNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明したゴンザガ大の八村塁。日本人史上初のドラフト1巡目指名が期待される男は米メディアのインタビューで、「日本バスケットボール界の顔になりたい」と決意表明している。
6月のドラフトを前に米放送局がインタビュー
6月のNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明したゴンザガ大の八村塁。日本人史上初のドラフト1巡目指名が期待される男は米メディアのインタビューで「日本バスケットボール界の顔になりたい」と決意表明している。
「NBAドラフト2019ゴンザガのルイ・ハチムラは1巡目で指名される初めての日本人となることに武者震い」と特集したのは米テレビ局「CBSスポーツ」だった。
NCAAでゴンザガ大を「エリート・エイト」と呼ばれる8強まで導く活躍を見せ、カレッジ最高のスモール・フォワードに与えられる「ジュリアス・アービング賞」にも輝いた八村。日本人史上初のドラフト1巡目指名の期待が集まっている。
「バスケットボールはどんどん日本で拡大しています。そして、自分は主役になりたい。バスケットボールの顔になりたい」
今夏のW杯、そして2020年東京五輪というビッグイベントを控えるバスケ界の主役として脚光を浴びる八村。富山県出身の21歳は日本人の母親とベナン人の父親を持ち、幼少時代は野球少年だった。投手と捕手を兼任し、「イチロー・スズキがアイドルだった」と記事ではマリナーズのイチローに憧れていたことを紹介している。
転機は13歳だった。野球部のチームメートがすでに身体能力抜群だった八村を熱心にバスケに勧誘したという。
「すごく厄介でしたよ。バスケットボールをプレーしない。絶対にね。と言っていたんですけどね。毎朝『バスケやろうよ。入部テストを受けようよ』と誘ってきます。2週間連続だったので、自分もテストを受けたら、コーチがすごく気に入ってくれました」