防御率8.22→本人も衝撃のドラフト1位へ大復活 一時引退すらよぎった“ジェイ”に歓喜の瞬間
プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われた。明大の大川慈英(じぇい)投手は日本ハムから1位指名されると、驚きの表情を浮かべた。日本ハムの栗山英樹CBOと握手を交わし「勝てるピッチャーになりたい」と強い覚悟をにじませた。

2025年プロ野球ドラフト会議
プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われた。明大の大川慈英(じぇい)投手は日本ハムから1位指名されると、驚きの表情を浮かべた。日本ハムの栗山英樹CBOと握手を交わし「勝てるピッチャーになりたい」と強い覚悟をにじませた。
全身に熱が走った。大川は日本ハムの“外れ外れ1位”として1巡目の最後に名前が呼ばれた。思わず目を見開き、一瞬時が止まったかのような表情を見せた。会場はどよめき、部員たちからは「ジェイ!」「おめでとう!」と祝福の声が飛び交った。大川は戸塚俊美監督らと握手を交わし、仲間に拍手を送られ、ようやく笑顔がこぼれた。
「チームメートが喜んでくれたのが嬉しかった」
茨城・常総学院高から明大に進学。最速150キロ超のストレートを武器にリリーフとしてチームに貢献した。2年次まで活躍を続けてきたが、3年春のリーグ戦直前にコンディション不良に陥った。同年秋季リーグでは6試合に出場し7回2/3を投げるも、防御率は8.22と沈んだ。一度野球を辞めることも考えにあったという。
しかし、ロッテ2位指名を受けた毛利海大や高須大雅、久野悠斗ら同期の投手の支えがあり、踏みとどまった。フォームも見直して復調。今年の秋季リーグ戦では7試合9イニングを投げ、被安打2、7奪三振、防御率0.00をキープしている。「怪我をして止まってしまう時はあったのですが、気持ち的に後退しなかったところが一番、この成績に繋がっている」と振り返った。
吉報から約3時間後、日本ハムの栗山英樹CBOと対面した。「共に天下を!!」と直筆で書かれたドラフト会議のIDを受け取った。「テレビで見ていた方がこのような形で来ていただけることが本当に嬉しいです。やっと実感が湧いてきました」と大川。新庄剛志監督が率いる日本ハムについては「一番、華のあるチーム。そこに自分ができるだけ近づけるように頑張りたい」と力を込める。
期待がかかる守護神は「目先の勝負、一番近い勝負を確実に勝てるピッチャーになりたい」と強調。仲間と積み重ねた時間を胸に、新たな舞台での飛躍を誓った。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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