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2人指名漏れ、Wドラ1+ドラ2輩出でも漂った重たい空気 快挙の裏で明暗くっきり「とにかく社会人で」

プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われた。明大では小島大河捕手、大川慈英投手、毛利海大投手、高須大雅投手、久野悠斗投手の5人の選手が吉報を持った。小島は西武1位、大川は日本ハム1位、毛利はロッテ2位で指名を受けたが、高須と久野の名前が呼ばれることはなかった。

肩を落とす明大・高須大雅(左)と久野悠斗【写真:澤田直人】
肩を落とす明大・高須大雅(左)と久野悠斗【写真:澤田直人】

プロ野球ドラフト会議

 プロ野球ドラフト会議が23日に都内で行われた。明大では小島大河捕手、大川慈英投手、毛利海大投手、高須大雅投手、久野悠斗投手の5人の選手が吉報を持った。小島は西武1位、大川は日本ハム1位、毛利はロッテ2位で指名を受けたが、高須と久野の名前が呼ばれることはなかった。

 祝福と落胆が入り混じっていた。午後4時半ごろに中継モニターの前に集まった部員たち。志望届を出した選手以外は、それぞれ5人の顔写真がプリントされたうちわなどを持って見守った。指名の瞬間を待つ5人は、緊張の面持ちで画面を見つめていた。

 小島は早々に名前を呼ばれたが、感情は表に出さずに戸塚俊美監督らと握手を交わした。拍手が送られると礼をして再び画面に目を向けた。日本ハムの“外れ外れ1位”で指名を受けた大川は、目を丸くして驚いた様子を浮かべた。毛利は明大にテレビ中継が繋がる直前にロッテ2位で指名を受けた。まさかのタイミングで名前が呼ばれ、仲間たちは大興奮。毛利も安堵した様子で満面の笑みを浮かべた。

 3人の吉報を喜ぶように、高須と久野も微笑みを見せたが、どこか複雑な表情を浮かべていた。午後7時過ぎ、支配下の「選択終了」のアナウンスが続き、会場内に重たい空気が流れ始める。

 祈るように手を組む部員もいたが、高須と久野の名前は育成でも呼ばれなかった。高須は遠くを見つめ、一瞬うなだれた久野はすぐに視線を戻した。2人の背中を部員らが肩を叩いて励ましていた。

 戸塚監督は16年連続で指名を受けたことについて、「いつかは切れるんでしょうけど、ホッとしています」と話した。指名漏れとなった高須と久野には「とにかく社会人でしっかりやって、2年後にドラフト1位でいけるように頑張れ」と声をかけたという。

 2人の答えは「頑張ります」──。指名された3人と同じ舞台に立つ日を目指して、高須と久野は腕に磨きをかける。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)


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