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ボクシング重岡銀のスパーリングパートナー坂田一颯「全部試合に出た」 アマ8冠荒竹一真にTKO勝ち

ボクシングのノンタイトルミニマム級6回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われ、日本同級8位・坂田一颯(S&K)がアマチュア8冠・荒竹一真(大橋)に3回2分3秒でTKO勝ち。坂田はリング上で拳を突き上げた。戦績は21歳の坂田が4勝(2KO)1敗1分、22歳の荒竹が1勝(1KO)1敗。

荒竹一真に勝利した坂田一颯(左)【写真:澤田直人】
荒竹一真に勝利した坂田一颯(左)【写真:澤田直人】

ノンタイトルミニマム級6回戦

 ボクシングのノンタイトルミニマム級6回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われ、日本同級8位・坂田一颯(S&K)がアマチュア8冠・荒竹一真(大橋)に3回2分3秒でTKO勝ち。坂田はリング上で拳を突き上げた。戦績は21歳の坂田が4勝(2KO)1敗1分、22歳の荒竹が1勝(1KO)1敗。

 期待の新星を打ち破った。フットワークを活かし、距離を測る荒竹に対し、坂田は鋭いジャブと右フックを合わせた。上下に打ち分け主導権を握る。3回は猛連打を浴びたがガードで凌ぎ、隙を見て強打を放った。ダウンを先取すると会場のボルテージが爆発。変わらず攻めてくる荒竹から再びダウンを奪い、最後は左右のコンビネーションで倒しきった。勝利を収め「試合の前から倒す気持ちがあって、形にできて勝てたことは大きい」と喜んだ。

 荒竹は鹿児島県の鹿屋工高時代に高校5冠を達成。2022、24年にはアジア選手権で銀メダルを獲得し、大橋ジム期待の新星だった。坂田は熊本の東海大学付属熊本星翔高出身。同じ九州対決で、歳は1つ違い。坂田によると、2人は中学時代に一度、スパーリングを行ったことがあるという。「その時も強い選手だと思った。(当時の評価は荒竹が)全然上。荒竹選手のプロ2戦目を務められたことは自分にとって大きい」と思いを口にした。

 坂田は前IBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗さんのスパーリングパートナーを務めていた。重岡さんは5月に行われた世界タイトルマッチで、試合後に救急搬送。「急性右硬膜下血腫」で緊急の開頭手術を受けた。熊本の病院に転院し、一般病棟から回復期病棟へ移ったことを重岡さんの兄・優大さんがSNSで報告している。坂田は「銀次朗さんに前回の世界戦でスパーリングパートナーとして呼んでもらった。その時は練習でも、ものすごく収穫があった。今日はそれを含め全部試合に出たのかな」。少し声を震わせた坂田。「まずは日本かアジアのベルトを絶対に獲りたい」と着実に高みを目指す。

 敗れた荒竹は試合後、担架でリング上から運び出された。日本ボクシングコミッション(JBC)の関係者によると、検査のために病院に向かい、無事が確認されたという。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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