海外組に勝利「意地見せたかった」 初の年間2勝目、“黄金世代”河本結が抱えていた複雑な思い
国内女子ゴルフツアー・スタンレーレディスホンダ最終日が12日、静岡・東名CC裾野・桃園C(6435ヤード、パー72)で行われた。濃霧の影響でツアー制度施行後、史上初の変則9ホール(パー36)での決戦を実施。首位から出た河本結(RICOH)が4バーディー、ボギーなしの通算14アンダーで、今季2勝目で通算4勝目を挙げた。今大会には、米国を主戦場とする6選手が出場した中、かつて米ツアーで戦った27歳が勝利。優勝会見では「JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の意地を見せたかった」と心境を語った。

スタンレーレディスホンダ最終日
国内女子ゴルフツアー・スタンレーレディスホンダ最終日が12日、静岡・東名CC裾野・桃園C(6435ヤード、パー72)で行われた。濃霧の影響でツアー制度施行後、史上初の変則9ホール(パー36)での決戦を実施。首位から出た河本結(RICOH)が4バーディー、ボギーなしの通算14アンダーで、今季2勝目で通算4勝目を挙げた。今大会には、米国を主戦場とする6選手が出場した中、かつて米ツアーで戦った27歳が勝利。優勝会見では「JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の意地を見せたかった」と心境を語った。
最終18番パー5。短いウィニングパットを決めた河本は、ギャラリーに向けてバンザイをした。首位でスタートし、9ホール決戦の最初の2ホールで連続バーディーをゲット。さらに2つスコアを伸ばし、2位に3打差をつけた「完璧な勝利」だが、内心は悔しさも抱えていたという。
「18番はお客さんに喜んでもらうために、『プロとしてバーディーを獲れ』と母親に教えられてきました。あれ(3メートルのパット)は、決めたかったです」
表彰式では一転、「自分もアメリカで戦っていたことがあるのですが、アメリカに行っている選手が帰ってきて、一緒に戦える喜びと複雑な悔しさがありながら戦っていました。こうして勝つことができてすごくうれしく思います。自分のゴルフ人生の中で思い出に残る1勝になりました」と喜びを表現した。
事実、1998年度生まれの「黄金世代」で、河本は畑岡奈紗に続いて2020年に米女子ツアーの出場権を獲得した。しかし、環境に馴染めず、21年5月末には国内ツアーに復帰した。
一方で、自身の後に渋野日向子、勝みなみや後輩たちが海を渡って米ツアーを主戦場とした。原英莉花は米下部のEPSONツアーで年間5位に入り、来季の米ツアー出場権を獲得。そして、同学年の渋野、原を含め6人の「海外組」が今大会に出場。だからこそ、河本は複雑な思いを抱いていた。
「自分が行って叶わなかった中、『もう一度挑戦したいという思いが持てればな』という悔しさや刺激を感じました。だからこそ、一緒にやれることにワクワクしていました。ただ、私はこっちを選んだ身として、『JLPGAの意地を見せたかった』という思いはありました」
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