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帰国の原英莉花、19分間ユーモア満載 報道陣30人に「すっげ~」 過酷な米下部ツアーとの違いは

ハグした師匠・尾崎将司のリアクションは「ほ~ん、出れんのか」

 EPSONツアーについては、ギャラリーの少なさ、設備の面で戸惑いはあったという。

「(ギャラリーは)『えっ、こんなもん?』と思いましたし、ローピングがあったのも試合だけでした。芝の状態が悪い試合もありましたし、練習場でコース球が打てない時もありました。ずっと予選会をやっている感じでした」

 一方で「レベルは思っていたより高かったですし、速くて硬いグリーンもありました」と振り返った。

 その環境下で平均スコアは、全選手唯一60台の69.91で1位。バーディー率(23.84%)、ボギー回避率(12.53%)も1位だったことを記者から示されると、原は照れ笑いしながら「イェイ」と右手でガッツポーズをしてみせた。

 トレーナー、キャディー兼マネジャー3人で転戦した計18試合。移動は一苦労で、車で10時間、山間部をひたすら3時間かかったこともあったという。期間中、米ツアーでは13人の日本人プロが戦い、西郷真央、山下美夢有はメジャー大会を制した。竹田麗央、岩井明愛、岩井千怜も初優勝を飾ったが、そのニュースについては「ファンの感覚で見ていました」と表現。「焦りはなかったか」の問いには、「私は好きなことをやっているので、なかったですね」と真っすぐな目で返した。

 文字通り、初志貫徹で戦い抜いての帰国。真っ先に向かったのは“ジャンボ”こと師匠・尾崎将司の自宅だった。

「お会いできてうれしかったです。私が求めて、ハグをしてもらいました(笑)」

 来季米ツアー出場権獲得についてのリアクションは、「『ほ~ん、出れんのか』というリアクションだった」といい、「もっと結果で恩返しをしていきたいです」とさらなる飛躍で師匠を喜ばせたい思いも口にした。

 今大会についてはぶっつけ本番。過去の戦績(トップ10入りは20年の5位のみ)からも得意なコースとは言えないが、主催者推薦出場となる原は言った。

「スポンサーさんが優しいので、この試合に出ることにしました。優勝を目指します。期待されるとソワソワしますけど」

 華があって、ユーモアたっぷりの原が「健在」なのは19分間の取材対応で証明。あとは、大勢のギャラリーを前にその実力を披露するのみだ。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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