井上拓真、VS那須川天心に「何も恐怖心ない」 王座奪還へ兄・尚弥から貰った言葉「絶対に…」
ボクシングの帝拳プロモーションは25日、都内で会見し、11月24日に東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOでWBC世界バンタム級王座決定戦を行うと発表した。同級1位・那須川天心(帝拳)と同級2位・井上拓真(大橋)が激突する。井上は王座陥落して以来、13か月ぶりの世界戦。「何も恐怖心はない」と引退危機も乗り越え、王座返り咲きを狙う。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は27歳の那須川が7勝(2KO)、29歳の井上が20勝(5KO)2敗。

WBC世界バンタム級王座決定戦
ボクシングの帝拳プロモーションは25日、都内で会見し、11月24日に東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOでWBC世界バンタム級王座決定戦を行うと発表した。同級1位・那須川天心(帝拳)と同級2位・井上拓真(大橋)が激突する。井上は王座陥落して以来、13か月ぶりの世界戦。「何も恐怖心はない」と引退危機も乗り越え、王座返り咲きを狙う。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は27歳の那須川が7勝(2KO)、29歳の井上が20勝(5KO)2敗。
再起の舞台へ静かに闘志を燃やした。井上は那須川戦について「ワクワクするような一戦。戦ってみないと分からないくらい緊張感のある試合になると思うので、11月24日は必ず王座に返り咲きたい」と淡々とした口ぶりで力強く意気込んだ。
10日程前には兄で世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)がムロジョン・アフマダリエフに完勝。「毎回ですが兄の試合はお手本にする部分があるし、すごく刺激になる」。那須川との対戦については「この試合が決まってからは、兄から『絶対に勝てるぞ』という言葉をもらった」と明かした。
井上は23年4月にWBA世界同級王座を獲得。翌24年にジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回KO勝ち、石田匠(井岡)に判定勝ちを収め、2度の防衛に成功した。しかし、同10月に現WBA休養王者・堤聖也(角海老宝石)に敗れ、王座陥落。引退をするか悩んだ末に現役続行を選んだ。
再起に至るまでの過程を聞かれ「いつまでも負けを引きずってもしょうがないので、すぐに切り替えて練習に入った」と振り返った。
また、会見では元世界4階級制覇王者で今年6月に引退を表明した田中恒成氏が質問する場面があった。田中氏が「再起戦のリングは、一番最後が悪い記憶だと思うが、その辺りの怖さはあるか」と問うと、井上は「1敗目の時もそうだったが、そこからの再戦は自分の中では何も恐怖心がない。ベルトも何もない状態なので、今は自由にボクシングができる。楽しみにしている」と静かに語った。
対する那須川は格闘技戦績47戦全勝(キックボクシングは42戦)という華々しい実績を引っ提げて、2023年にボクシングに転向。24年10月にWBOアジアパシフィック(AP)同級王者に就いた。6月に行われた前戦はプロデビュー7戦目。ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)に3-0で判定勝ちした。井上の印象については「僕よりも経験値は何倍もある。僕の知らないボクシングをたくさん知っている。僕のやってきた全て、ボクシングだけじゃなく、格闘技でやってきたことすべてを使って、井上拓真という男にぶつかっていきたいと思う」と警戒心を強めた。
WBC同級王座は中谷潤人(M.T)が保持していたが、中谷がIBF同級王座とともに返上したことにより、空位となっている。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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