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井上尚弥への“過度な敬意”に苛立ち 元2階級王者、アフマダリエフへ「目標から目を逸らすな」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は14日、名古屋市のIGアリーナでムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を戦い、3-0(118-110×2、117-111)で判定勝ち。世界最多となる5度目の4団体同時防衛に成功した。「最大の強敵」とされたアフマダリエフの戦いぶりに落胆の声を上げたのが、元世界2階級制覇王者のティモシー・ブラッドリー氏。「敬意を払いすぎ」「心地よくなっていたんだ」と、日本の環境も敗戦の大きな原因だったと指摘している。

アフマダリエフにパンチを放つ井上尚弥(左)【写真提供:Top Rank/NAOKI FUKUDA】
アフマダリエフにパンチを放つ井上尚弥(左)【写真提供:Top Rank/NAOKI FUKUDA】

元世界2階級王者のブラッドリー氏「本当の目標から目をそらすな」

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は14日、名古屋市のIGアリーナでムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を戦い、3-0(118-110×2、117-111)で判定勝ち。世界最多となる5度目の4団体同時防衛に成功した。「最大の強敵」とされたアフマダリエフの戦いぶりに落胆の声を上げたのが、元世界2階級制覇王者のティモシー・ブラッドリー氏。「敬意を払いすぎ」「心地よくなっていたんだ」と、日本の環境も敗戦の大きな原因だったと指摘している。

 井上の判定勝ちは2019年11月のノニト・ドネア第1戦以来、6年12戦ぶり。プロ4度目だった。ただ内容は完勝といえるもの。序盤からジャブ、ボディーストレートを放ちながらも、アフマダリエフの強打を避ける落ち着いた戦いぶり。6回終盤に強烈な左ボディー3連発で着実にダメージを与えると、「尚弥コール」が起こった。スピードの差を見せつけ、全く隙を見せずに完封した。

 アフマダリエフの戦いぶりに落胆しているのがブラッドリー氏だ。自身のYouTubeチャンネルで「まず最初に、試合の序盤に俺が見たのは、MJの過度な同情、過度な敬意、過度な愛だった。俺はすぐに気づいたよ。イライラしたね。ガウンを渡したり、そういったもの全てだ」と苛立っていた。

 試合前のアフマダリエフは、会見時にウズベキスタンの伝統的民族衣装「チャパン」を井上陣営に贈るなど友好ムードを見せていた。このような行動が、勝つという目標に似つかわしくないと感じている様子だ。

「試合前だったかもしれない。でも関係ねえ。彼(アフマダリエフ)は過度な敬意を示しすぎていた。あそこにいるだけで幸せなんじゃないかと思うくらいにな。待ちに待った試合ができて、たくさんの金がもらえて幸せだ。その精神が気に食わねえ。敬意を払うのはいい。紳士なのもいい。だが、本当の目標から目を逸らすな」と厳しかった。

(THE ANSWER編集部)


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