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井上尚弥、落ち度なき後退に米同情「見事だった。ただ…」 完勝なのに2位→3位の理由

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は14日、名古屋市のIGアリーナでムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を戦い、3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ち。「最大の強敵」を終始圧倒し、世界最多となる5度目の4団体同時防衛に成功した。ただ、米メディアの全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」では順位が下がり「彼に何か落ち度があったからではない」とされている。

井上尚弥【写真:徳原隆元】
井上尚弥【写真:徳原隆元】

アフマダリエフに完勝も…

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は14日、名古屋市のIGアリーナでムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を戦い、3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ち。「最大の強敵」を終始圧倒し、世界最多となる5度目の4団体同時防衛に成功した。ただ、米メディアの全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」では順位が下がり「彼に何か落ち度があったからではない」とされている。

 井上は華麗なアウトボクシングで難敵を完封。最終12回まで全く隙を見せず、判定とはいえ完勝を印象付けた。しかし、米専門誌「ザ・リング」のPFPは2位から3位に後退。米スポーツ専門局「ESPN」でも3位になった。

 原因は13日(日本時間14日)に米ラスベガスで行われた世界スーパーミドル級4団体タイトルマッチ。同級4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)をWBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)が3-0の判定で下した。まもなく38歳となるクロフォードが、カネロに文字通りの完勝。男子史上初となる、3階級での4団体統一の偉業を達成し、戦績は42戦無敗(31KO)となった。

 米スポーツ専門局「ESPN」ではクロフォードが首位に浮上し、ヘビー級のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が2位、井上は3位となった。記事で「イノウエは勝ったにもかかわらず3位に落ちた。これはイノウエのパフォーマンスの欠点というわけではなく、クロフォードへの支持の高まりを反映している」と、井上に“過失”はないと説明した。

「イノウエが1つ順位を落として3位になったのは、彼に何か落ち度があったからではない。アフマダリエフを攻略した内容は見事だった。ただ、クロフォードがカネロに対して見せたあの試合の後では、彼を抑えるのは本当に難しい」

 こうも記された記事では「それでもイノウエは、リングの中でその卓越性を示し続けている。今回は知性と技術を駆使し、アフマダリエフを完全に上回って圧倒。判定3-0の大差で勝利を収めた。12月にはピカソとの対戦で年間4試合目を迎えるが、誰もが待ち望んでいるのは、2026年に予定されている現世界バンタム級王者ジュント・ナカタニとの日本人対決だ」と絶賛。来春、東京ドームで計画されている中谷潤人(M.T)との激突に期待していた。

(THE ANSWER編集部)


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