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アフマダリエフは「最大の強敵」だったのか 井上尚弥が「上位」に入れたもう1人のボクサー

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が15日、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦から一夜明け、横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ち。鮮やかなアウトボクシングで、相手に全く見せ場を作らせなかった。陣営が「キャリア最大の強敵」と位置づけたアフマダリエフと、実際に戦った井上はどう感じたのか

井上尚弥にパンチを放つアフマダリエフ(右)【写真提供:Top Rank/NAOKI FUKUDA】
井上尚弥にパンチを放つアフマダリエフ(右)【写真提供:Top Rank/NAOKI FUKUDA】

アフマダリエフを判定で撃破

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が15日、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦から一夜明け、横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ち。鮮やかなアウトボクシングで、相手に全く見せ場を作らせなかった。陣営が「キャリア最大の強敵」と位置づけたアフマダリエフと、実際に戦った井上はどう感じたのか。

 井上は序盤からジャブ、ボディーストレートを放ちながらも、アフマダリエフの強打を避ける落ち着いた戦いぶり。4回にはワンツー、軽快なステップからの攻撃も披露。6回終盤、井上が強烈な左ボディ3連発。着実にダメージを与え、場内も「尚弥コール」が沸き起こった。9回には笑顔を見せる余裕もありスピードの差を見せつけた。最終12回まで全く隙を見せず、アフマダリエフを完封した。

 判定勝ちは2019年11月のノニト・ドネア第1戦以来、6年&12戦ぶり。プロ4度目だった。戦前からKO決着にこだわらない考えを示していたが、言葉通りアウトボクシングに徹した。試合直後の会見では「倒しに行かないことが、これほど難しいんだなという発見がありました。行ってやろうと思ったシーンがあったので。こらえたことが、自分の中でよかった点。そこはありましたね」と振り返った。

 対戦決定時の会見から、井上陣営は「キャリア最大の強敵」として、警戒を強めていた。大橋会長は2日の公開練習時に「正直(エマヌエル・)ロドリゲス、(ノニト・)ドネア“2”、(スティーブン・)フルトン、(ルイス・)ネリ。強敵だと思っていましたが、アフマダリエフは遥か上にいます。そういう存在です」とまで語っていた。

 実際に戦ってみて、井上にアフマダリエフの実力はどう映ったのか。「100%インパクト乗るパンチを貰っていないが、100%で貰えばパンチある選手だと感じた。そこだけ気を付けた」と説明。戦いを終えてもなお「最大の強敵」だと感じるかとの質問には「それを言われるとどうなんだろうな……でも倒しきることはできなかったし、あれだけの技術戦になりましたし、やっぱりフルトン、アフマダリエフというのは、スーパーバンタムに(階級を)上げた時の2団体王者2人。そういった選手がやっぱり上位に入ってくる」と語った。

 大橋会長もこの日、「正直、初めて見る人はアフマダリエフを『こんなもん?』って思った人がいるかもしれないですが、井上とのテクニックとスピードの差でゆっくりに見えたかもしれない。でも実力は相当ありますよね」と評価していた。

(THE ANSWER編集部)


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