井上尚弥、完勝から一夜明け会見 眠れずも「肉体的ダメージはほぼゼロ」 12月ピカソ戦へ「作戦立てる」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が15日、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦から一夜明け、横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ち。「最大の強敵」を終始圧倒し、世界最多となる5度目の4団体同時防衛に成功した。

大橋ジムで会見
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が15日、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦から一夜明け、横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ち。「最大の強敵」を終始圧倒し、世界最多となる5度目の4団体同時防衛に成功した。
この日大橋ジムで「ひとまず、ひと安心です。この試合にかける思いが強かった。作戦通りでした」と完勝から一夜明けての思いを口にした。スピードに重点を置いて迎えた一戦。「肉体的なダメージはほぼゼロです。精神的ストレスをしっかり取りたい」と話した。アドレナリンが出ていたからか「眠れないんですよ」とも明かした。
階級を上げて、フェザー級にも行けるのではないかと質問されると「まだスーパーバンタムで戦えるし、フェザーに行っても戦える自信がありますけど、ここから慎重に」とコメント。次戦は12月のサウジアラビアでの興行が予定されているが、「これからピカソの映像を見ながらどういう戦い方をするか作戦を立てて…」と発言。WBC同級1位のアラン・ピカソとの戦いを視野に入れていた。
序盤からジャブ、ボディーストレートを放ちながらも、アフマダリエフの強打を避ける落ち着いた戦いぶり。4回にはワンツー、軽快なステップからの攻撃も披露。6回終盤、井上が強烈な左ボディ3連発。着実にダメージを与え、場内も「尚弥コール」が沸き起こった。9回には笑顔を見せる余裕もありスピードの差を見せつけた。最終12回まで全く隙を見せず、アフマダリエフを完封した。
判定勝ちは2019年11月のノニト・ドネア第1戦以来、6年&12戦ぶり。プロ4度目だった。戦前からKO決着にこだわらない考えを示していたが、言葉通りアウトボクシングに徹した。この勝利で元世界ヘビー級の伝説王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーに並ぶ世界戦最多の26連勝。5度目の4団体同時防衛は“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)を超える世界最多となった。
来年5月に中谷潤人(M.T)との対戦が計画されている。アフマダリエフ戦を現地観戦した中谷に向け、井上は「あと1勝! 12月、お互い頑張って来年、東京ドームで会いましょう!」とリング上から声をかけていた。
(THE ANSWER編集部)
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