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6年ぶり判定でも…井上尚弥に各所で戦慄 名チャンプ、米国、SNSが「過去最強」「ここまでとは…」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。世界戦最多に並ぶ26連勝、史上最多5度目の4団体同時防衛を達成。“最大の強敵”に見せ場を作らせず完封した。これまでのような豪快なKOがなかったにもかかわらず、各所から絶賛の声が上がった。

アフマダリエフに勝利した井上尚弥【写真:徳原隆元】
アフマダリエフに勝利した井上尚弥【写真:徳原隆元】

アフマダリエフに3-0完封

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。世界戦最多に並ぶ26連勝、史上最多5度目の4団体同時防衛を達成。“最大の強敵”に見せ場を作らせず完封した。これまでのような豪快なKOがなかったにもかかわらず、各所から絶賛の声が上がった。

 井上は序盤からジャブ、ボディーストレートを放ちながらも、アフマダリエフの強打を避ける落ち着いた戦いぶり。4回にはワンツー、軽快なステップからの攻撃も披露。対するアフマダリエフも的確にパンチを顔面に入れる場面があった。6回終盤、井上が強烈な左ボディ3連発。着実にダメージを与え、場内も「尚弥コール」が沸き起こった。7回にはノーガード、9回には笑顔を見せる余裕も。終盤突入の10回でも体の切れは全く衰えず。最終12回も全く隙を見せず、挑戦者を完封した。

 井上は顔に目立った傷も負わずに会見に登場。「作戦を最後まで実行して戦った。最初はアフマダリエフの戦い方をインプットして、丁寧に進めた。運動量、戦い方の引き出しを増やして上回っていく戦い方だった」と試合を振り返った。自己採点は「今日はアフマダリエフに対して、あの戦い方なら100点をつけてもいい」と満点評価をつけた。

 この戦いぶりに、各所からも絶賛の声が上がった。まずは本場の米メディア。「ボクシングシーン.com」のクリフ・ロルド記者は「イノウエが彼を圧倒している。MJ(アフマダリエフ)が1ラウンドでも取らない限り、私はスコアを付けるのを辞める。彼は最後まで戦えるだろうか? イノウエによってもたらされる人生最高の賞金を除けば、MJに残されたものはそれしかない」とXに投稿。「ザ・リング」でPFPランキング評価委員などを務めるアダム・アブラモビッツ記者も「アフマダリエフは大言壮語のわりに大人しいパフォーマンスだな」と“沈黙”させた井上の戦いぶりを評した。

 中継した「Lemino」の解説陣も、井上の戦いぶりにうっとり。元WBC世界スーパーフライ級王者・川島郭志氏は「驚きました。もちろん、その強さは見せてもらったが、速い、巧い。テクニックで勝っている。間合いも自分のものにしてコントロールした」と語り、元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏も「僕はこういうボクシングを見たかった。ここまで技術でも差があるとは……。誰が井上選手に勝てるのか」と言葉にならない様子だった。

 SNS上の日本ファンも、難敵が全く見せ場を作れなかった試合に衝撃を受けた様子。「最強の井上尚弥が帰ってきたな…」「凄い技術魅せられて、笑うしかない」「今日の井上過去最強だコレ」「あまりにも隙がない以上に人の反応速度や攻撃速度を上回ってる」「人間辞めてるわ」「アフマダリエフ手も足も出ない」「大人と子供くらいの差あるな」「KOよりも怖い」と驚きのコメントが並んだ。

 判定勝ちは2019年11月のノニト・ドネア第1戦以来、6年&12戦ぶり。プロ4度目だった。戦前からKO決着にこだわらない考えを示していたが、言葉通りアウトボクシングに徹した。大橋秀行会長も「判定勝ちでも魅せられる。ここ何年かの試合で一番いい試合だと思います。判定でも魅せられるボクサーになったんだと、今日確信しました」と頷いていた。

(THE ANSWER編集部)


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