井上尚弥「100点」満点の自己評価 アフマダリエフ相手に傷なし完封「判定でも魅せるボクシングできた」 大橋会長「ここ何年かで一番いい試合」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。世界戦最多に並ぶ26連勝、史上最多5度目の4団体同時防衛を達成。“最大の強敵”に見せ場を作らせず完封した。戦績は32歳の井上が31勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが14勝(11KO)2敗。試合後の会見で「100点をつけてもいい」と自身の戦いぶりを満点評価した。

世界スーパーバンタム級4団体防衛戦
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。世界戦最多に並ぶ26連勝、史上最多5度目の4団体同時防衛を達成。“最大の強敵”に見せ場を作らせず完封した。戦績は32歳の井上が31勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが14勝(11KO)2敗。試合後の会見で「100点をつけてもいい」と自身の戦いぶりを満点評価した。
井上は序盤からジャブ、ボディーストレートを放ちながらも、アフマダリエフの強打を避ける落ち着いた戦いぶり。4回にはワンツー、軽快なステップからの攻撃も披露。対するアフマダリエフも的確にパンチを顔面に入れる場面があった。6回終盤、井上が強烈な左ボディ3連発。着実にダメージを与え、場内も「尚弥コール」が沸き起こった。7回にはノーガード、9回には笑顔を見せる余裕も。終盤突入の10回でも体の切れは全く衰えず。最終12回も全く隙を見せず、挑戦者を完封した。
井上は顔に目立った傷も負わずに会見に登場。「作戦を最後まで実行して戦った。最初はアフマダリエフの戦い方をインプットして、丁寧に進めた。運動量、戦い方の引き出しを増やして上回っていく戦い方だった」と試合を振り返った。アフマダリエフの印象については「100%インパクト乗るパンチを貰っていないが、100%で貰えばパンチある選手だと感じた。そこだけ気を付けた」と語った。
自己採点は「今日はアフマダリエフに対して、あの戦い方なら100点をつけてもいい」と満点評価。次戦は「12月に予定している。時間も少ないので、心身ともに休暇を取って、12月に向けて始めていきたい」と話した。
判定勝ちは2019年11月のノニト・ドネア第1戦以来、6年&12戦ぶり。プロ4度目だった。戦前からKO決着にこだわらない考えを示していたが、言葉通りアウトボクシングに徹した。「倒しに行かないことが、これほど難しいんだなという発見がありました。何回、行ってやろうと思ったシーンがあったので。こらえたことが、自分の中でよかった点。そこはありましたね」と振り返った。
「判定でも魅せるボクシングができた。満足はしているが、KOもボクシングの醍醐味で大事なこと。どちらにせよ、いいボクシングを見せたい」と話した。大橋秀行会長も「判定勝ちでも魅せられる。ここ何年かの試合で一番いい試合だと思います。判定でも魅せられるボクサーになったんだと、今日確信しました」と絶賛していた。
(THE ANSWER編集部)
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