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クロフォード涙の3-0判定勝ち、前人未踏の3階級4団体統一! カネロは陥落、世紀の一戦にベガス熱狂

ボクシングの世界スーパーミドル級4団体タイトルマッチが13日(日本時間14日)、米ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催された。同級4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)が、WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)と激突。クロフォードが3-0(116-112、115-113、115-113)の判定勝ちで、この大一番を制した。男子史上初となる、3階級での4団体統一の偉業を達成した。

カネロに勝利したクロフォード(右)【写真:ロイター】
カネロに勝利したクロフォード(右)【写真:ロイター】

世界スーパーミドル級4団体タイトルマッチ

 ボクシングの世界スーパーミドル級4団体タイトルマッチが13日(日本時間14日)、米ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催された。同級4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)が、WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)と激突。クロフォードが3-0(116-112、115-113、115-113)の判定勝ちで、この大一番を制した。男子史上初となる、3階級での4団体統一の偉業を達成した。

 6万人以上を収容できるラスベガスの巨大スタジアムで、世界的スーパースター同士が激突した。大観衆が見守る中、クロフォード、カネロの順に入場。マイク・タイソンら大物も多数観戦する異様な雰囲気の中で、開始のゴングが鳴った。クロフォードは2階級上げての挑戦。序盤からカネロと互角の戦いを見せた。

 リング上で笑顔を作る余裕も見せたクロフォード。リーチの長さを活かし、ジャブを放ってポイントを稼いでいった。9回、展開が一転して接近戦に。カネロが攻勢を強めて場内が沸いた。しかしクロフォードも上手くいなしながら、左フックを的確に顔面に当てた。

 最終12回でも決着がつかず。ゴングが鳴ると、両者ともに手を挙げた。互いに健闘を称えあう姿も。判定決着でクロフォードが完勝を収め、この“世紀の一戦”を制した。クロフォードは涙。感極まった表情を浮かべた。

 37歳のクロフォードは米専門誌「ザ・リング」の格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版では、1位オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位井上尚弥(大橋)に次いで3位。戦績は42戦無敗(31KO)となった。35歳のカネロはこれで63勝(39KO)3敗2分。

 日本時間14日には世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が名古屋市のIGアリーナで対戦。ボクシング界では“同日”に注目の一番が行われることでも話題になっていた。

(THE ANSWER編集部)


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