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井上尚弥へ、アフマダリエフが敬意の“贈り物”手渡し 伝統衣装でパシャリ…世界戦は異例の友好ムードに

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が12日、名古屋市内で会見を行った。14日に同市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との団体内統一戦を行う。会見、フォトセッションを終えた両者は異例の友好ムードに。アフマダリエフが民族衣装を井上陣営にプレゼントし、撮影に臨んだ。

ムロジョン・アフマダリエフ(右)から民族衣装を贈られた井上尚弥陣営。右2番目から井上尚弥、大橋秀行会長、井上真吾トレーナー【写真:徳原隆元】
ムロジョン・アフマダリエフ(右)から民族衣装を贈られた井上尚弥陣営。右2番目から井上尚弥、大橋秀行会長、井上真吾トレーナー【写真:徳原隆元】

14日に井上尚弥VSアフマダリエフ

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が12日、名古屋市内で会見を行った。14日に同市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との団体内統一戦を行う。会見、フォトセッションを終えた両者は異例の友好ムードに。アフマダリエフが民族衣装を井上陣営にプレゼントし、撮影に臨んだ。

 会見で顔を合わせた2人。フォトセッションを終えた井上だったが、再び壇上へと呼び戻された。アフマダリエフと握手。すると、紺色のガウンをプレゼントされた。「チャパン」と呼ばれる中央アジアの民族衣装で、尊敬する相手への伝統的な贈り物だという。

 所属ジムの大橋秀行会長、井上の父でトレーナーの真吾氏にも同じくチャパンが送られ、着用して記念撮影。アフマダリエフからは他にも紙袋が送られるなど、世界戦前に友好ムードが広がっていた。

 2022年にさいたまスーパーアリーナで村田諒太と戦い、9回TKO勝ちしたゲンナジー・ゴロフキンも、試合後に「GGG」の文字入りガウンを村田に着せて贈っていた。当時ゴロフキンは「カザフスタンには、チャパンを最も尊敬する人に贈るという習慣がある。彼に敬意を表して贈った」と語っていた。

 アフマダリエフはこの日の会見で、井上について「階級を上げても勝利を重ねていることを尊敬しているし、戦績は立派だと敬意を持っている」と敬意を口にした。その一方、「ただ単に観光に来たわけではない。勝ってベルトを獲り、歴史を作るために来た」とも意気込んでいる。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが14勝(11KO)1敗。

(THE ANSWER編集部)

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