日本に完敗キューバ「意図的だったのでは」 突かれた弱点に悲鳴「レベルが違った」【野球U-18W杯】

キューバ先発も「レベルが違った」と日本にお手上げ
日本の先発マスクをかぶった横山悠捕手(山梨学院3年)は「一人一人のいいところを引き出すよう心掛けた。一番いいボールを引き出したかった」とリードの狙いを口にする。海外チームが相手という意識は「ローボールヒッターが多いので、うまく高めも使っていくことを考えました」という部分にあった。一番、手が伸びるところでボールを拾われると長打につながる。スイングの時間が足りなくなる高めの直球も交えることで、キューバ打線を手玉に取った。
日本は攻撃でもキューバの先を行った。先制点は3回、無死一塁から「4番・DH」で出場した阿部葉太(横浜高3年)が投前内野安打。一塁への送球がそれて失策となり、一走が長駆生還した。続く奥村凌大(横浜高3年)が中前へ適時打を放ち2点目。5回には2死一、三塁から横山が左前に適時打を放ち3点目を挙げた。
先発したペントンは、奥村凌の適時打で2点目を許したところで降板。キューバ国内で行われるU-18世代のリーグで好成績を残している左腕だが「(日本の打者は)レベルが違いました。キューバでは好きなように投げていればスイングしてくれる。でも日本相手ではそこがうまくいかなかった」と、マウンドで感じた驚きを口にする。今回が初のキューバ代表選出。世界のレベルを実感した。
パントーヤ監督は日本の強みを「(ゾーンを)外れたボールを振らない。規律や我慢強さといった面がとにかく優れている」と表現する。前身大会を含め、史上最多の11回優勝している強豪。スーパーラウンドに進出し勝ち進めば、日本との再戦もありえるが“対策”については「ここでは秘密にしておきます」と口をつぐんだ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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