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早大卒・稲垣那奈子がツアーVで陥った悪循環 払拭の8アンダー「やっと優勝の言葉が薄れてきた」

女子ゴルフの国内ツアー・ゴルフ5レディス初日が6日、千葉・GOLF5Cオークビレッヂ(6505ヤード、パー72)で開催された。前日5日の第1日が荒天で中止になり、2日間36ホールの短縮競技に変更。その状況下、早大卒の25歳・稲垣那奈子(三菱電機)が、9バーディー、1ボギーの64で回って、8アンダーの首位に立った。今季は6月のリゾートトラストレディスでツアー初優勝を達成。だが、その後は3試合連続予選落ちを喫するなど、もがいていた。それを一気に払しょくするバーディーラッシュで自己ベストを3打更新。残り18ホールで2勝目を目指す。

稲垣那奈子【写真:スポーツ報知/アフロ】
稲垣那奈子【写真:スポーツ報知/アフロ】

ゴルフ5レディス初日

 女子ゴルフの国内ツアー・ゴルフ5レディス初日が6日、千葉・GOLF5Cオークビレッヂ(6505ヤード、パー72)で開催された。前日5日の第1日が荒天で中止になり、2日間36ホールの短縮競技に変更。その状況下、早大卒の25歳・稲垣那奈子(三菱電機)が、9バーディー、1ボギーの64で回って、8アンダーの首位に立った。今季は6月のリゾートトラストレディスでツアー初優勝を達成。だが、その後は3試合連続予選落ちを喫するなど、もがいていた。それを一気に払しょくするバーディーラッシュで自己ベストを3打更新。残り18ホールで2勝目を目指す。

 最終18番パー4。5メートルのパーパットは左に外れた。稲垣にとってこの日、唯一のボギー。第2打をグリーン左のバンカーに入れたことも一因だが、「明日のために(もう1つのバーディーを)取っておいたということで」とプラス思考を働かせた。

 バーディーラッシュの要因については「先週(ニトリレディス)、重いグリーンでやれたことでパットがしっかりと打てるようになりました。そして、今週もそんなに速くないので」と解説した。ドライバーショットについては、2日前まで左右に曲がって不安があったというが、一つの取り組みで一気に改善されていた。

「ティーを低くして、グリップを指1本だけ短く持って打ったら真っすぐいくようになりました。その分、飛距離が落ちると思いましたが、ミート率が高くなったのでそん色はなかったです」

 2000年8月24日生まれ。埼玉・川口市出身の稲垣は10歳から競技を始め、女子ゴルフでは珍しい早大卒で、23年11月の最終プロテストに合格した。ツアープロ2シーズン目の今季は、出場5試合目のリゾートトラストレディスでツアー初優勝。早大を含む東京六大学卒でも初の女子ツアー優勝者で、一気に注目選手になった。だが、それが自分に重圧をかけるきっかけになった。

「『優勝者になったのだから、ちゃんと予選を通らなきゃ』と思うようになっていました。なので、いつもカットラインを気にしてばかりのプレーになっていました」

 優勝後は3試合連続予選落ち。その後の9試合も3試合で予選落ち、トップ10入りは1試合の状態だった。

 だが、8月のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントを皮切りに3試合連続で予選通過。その理由も「やっと、自分の中で『優勝』という言葉が薄れてきたので」と説明した。

 まだ1ラウンドを終えたばかりだが、今試合は残り18ホールで決着する。稲垣は冷静になって言った。

「今日、パットが良くてこれだけバーディーを獲れましたし、明日はそんなには入らないと思います。なので、ショットをつけてバーディーを獲っていきたいです」

 決して浮かれず、頭脳も働かせての自己分析。復調したドライバーショットも武器に、稲垣が早くも2勝目を獲りにいく。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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