百花繚乱フィギュア女子にまた期待の星 船舶免許持ち、異色の22歳三宅咲綺がSP2位「夢のよう」
フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯が5日、大阪府泉佐野市の関空アイスアリーナで開幕。国際大会デビューとなった女子の三宅咲綺(シスメックス)が、ショートプログラム(SP)で70.29点の2位と好発進した。

フィギュアスケート木下グループ杯第1日
フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯が5日、大阪府泉佐野市の関空アイスアリーナで開幕。国際大会デビューとなった女子の三宅咲綺(シスメックス)が、ショートプログラム(SP)で70.29点の2位と好発進した。
国際大会デビュー戦を控えた三宅は、極度の緊張に襲われていた。「始まる前から吐きそうなくらい」。助けてくれたのは、同じ中野園子コーチに師事する坂本花織だった。
坂本から「ちゃんとやったら、ちゃんと点が出るから」と言葉とハグで送り出され、勝負のリンクへ。演技直後は足が震えていたが、トーループの連続3回転、ダブルアクセルを決め、最後の3回転ルッツもこらえた。
「苦手なルッツもギリギリ耐えられた。失敗しなくて良かった。(点数は)国際ジャッジに評価してもらって嬉しい」
高校時代に日本スケート連盟の強化選手に選ばれたが、新型コロナウイルス禍で海外への派遣なし。日本代表のジャージーに「やっとつかめた。嬉しいというより夢のよう」と話した。
岡山県倉敷市出身。実家は遊漁船業などを営む。三宅も小さな頃から船に乗り、波で鍛えた体幹はフィギュアにつながっている。「船舶免許も持っています!」と初々しく笑った。
首位の千葉百音と2.82点差で6日のフリーを迎える。「SPが良かっただけにならないよう、フリーに気持ちを切り替えて頑張りたい」。颯爽と国際大会に舞い降りた22歳が、リンクにまた新風を吹かせる。
(THE ANSWER編集部)
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