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17歳で世陸デビューも「あまり緊張していない」 ワクワク隠せぬ久保凛「強い選手と走りたい」

陸上の世界選手権東京大会は13日、国立競技場で開幕する。4日は同会場で一部日本代表選手の練習が公開された。女子800メートルで代表入りした17歳の久保凛(東大阪大敬愛高)が取材に応じ、初の大舞台へ目を輝かせた。

公開練習で笑顔を見せる久保凛【写真:日本陸上競技連盟提供】
公開練習で笑顔を見せる久保凛【写真:日本陸上競技連盟提供】

世界陸上は13日に開幕

 陸上の世界選手権東京大会は13日、国立競技場で開幕する。4日は同会場で一部日本代表選手の練習が公開された。女子800メートルで代表入りした17歳の久保凛(東大阪大敬愛高)が取材に応じ、初の大舞台へ目を輝かせた。

 公開練習前に行われた壮行会。男子28選手、女子17選手が登壇した中で、17歳の顔はほころんでいた。「凄い選手の中に入らせてもらって嬉しかったのと、ワクワクしちゃってニヤニヤしちゃった」と照れくさそうに振り返る久保。「今は率直にあまり緊張していない。初めての世界。挑戦するだけだと思うので楽しみのほうが大きい」とあっけらかんと笑みを浮かべた。

 世界陸上が前回日本で開催されたのは18年前の大阪大会。久保はまだ生まれていなかった。「17歳の高校生で出られるということが一番嬉しい。初めての世界陸上が東京というのも凄く嬉しい」。初体験の自国開催にまだ実感は沸いておらず、「自分が国立で走る姿をまだあまり想像できていない」と笑うが、「走れること自体が凄く嬉しいことなので、しっかり楽しんで走れたら」と目を輝かせた。

 7月5日の日本選手権では1分59秒52の日本新記録をマークして連覇を達成。7月28日にはインターハイでこの種目では史上初の3連覇を達成した。インターハイ後には怪我のために2週間ほど練習ができない期間があり、不安も抱えた。ただ「うまく調子を戻してこれて、いい感覚は掴めている。万全な状態ではないが、怪我とか言ってられないので、しっかり調子を戻していきたい」と前を向いた。

 予選から自己ベストを更新し、決勝進出を目指す。「走れるなら強い選手と走りたい」。パリ五輪金メダリストのキーリー・ホジキンソン(英国)の名を挙げ、「(一緒に)走れたら食らいついていきたい」と意気込んだ。「自分はまだ全然世界に名前が知れ渡っていない状態。だからこそ挑戦できるところもある」。恐れを知らぬ17歳は世界中の強者たちとの戦いを心待ちにしている。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)


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