沸いた陸上日本新の“前座”で…躍動した未来のスプリンターの夢 小林隼「世界陸上に出たい」清水希衣「誰にも負けない選手に」
15、16日に行われた陸上の日本グランプリ(GP)シリーズ・アスリートナイトゲームズin福井(9.98スタジアム)。男子110メートル障害の村竹ラシッドが今季世界2位となる12秒92(追い風0.6メートル)の日本新記録を樹立し、男子100メートルの柳田大輝、女子100メートル障害の福部真子らが9月に開催される東京世界陸上の参加標準記録を突破した。続々と好記録が生まれた2日間、決勝の“前座”に出場した小学生たちも更なる飛躍を誓った。

陸上アスリートナイトゲームズin福井
15、16日に行われた陸上の日本グランプリ(GP)シリーズ・アスリートナイトゲームズin福井(9.98スタジアム)。男子110メートル障害の村竹ラシッドが今季世界2位となる12秒92(追い風0.6メートル)の日本新記録を樹立し、男子100メートルの柳田大輝、女子100メートル障害の福部真子らが9月に開催される東京世界陸上の参加標準記録を突破した。続々と好記録が生まれた2日間、決勝の“前座”に出場した小学生たちも更なる飛躍を誓った。
観客がインフィールドに入って観戦できる唯一無二の大会。招待レース以外にも「9.98チャレンジCUP」として小学生低学年50メートル、中学年80メートル、高学年100メートル、中学生100メートル、高校・一般100メートルの5種目が男女それぞれで組まれた。
各種目の決勝進出者はトップ選手の決勝を前に、満員のスタジアムでレースを実施し、大観衆の前で走る夢のような機会。2017年に男子100メートルの桐生祥秀が日本人初の9秒台、9秒98を記録したことでも知られる競技場を未来のスプリンターたちが駆け抜けた。

特に村竹、柳田、福部ら好タイムが連発し、観客も盛り上がった16日。小学生高学年の男子100メートルは地元・福井の小林隼(丸岡陸上スポ少5年)が13秒40(追い風2.5メートル)で優勝した。レース後は「嬉しいです」とはにかんだ。憧れの選手には、7月のインターハイで「10秒00」を記録した清水空跳(星稜2年)の名前を挙げ、「腕振りでしっかりと肘が曲げられているので憧れている」としっかり説明。9月の東京世界陸上も国立競技場で観戦する予定。将来は「世界陸上に出たい」と大きな夢を描いた。

小学生高学年の女子100メートルでは同じく地元の清水希衣(福井フェニックス6年)が自己ベストの13秒06(追い風1.1メートル)をマークし、大会新記録で優勝。「みんなで走れたことが楽しかった」と目を輝かせた。憧れの選手は今大会、女子100メートルで6位に入った壹岐いちこ(ユティック)。「足が速いのと、前に大会で勇気を振り絞って話しかけたら優しかった」と微笑ましい理由を明かした。中学でも陸上競技を続ける予定。「みんなから憧れられて、誰にも負けない選手になりたい」と将来を見据えた。

【その他の9.98チャレンジCUP優勝者】
○小学生低学年男子50メートル
富田春陽(福井・UTIC T&F jr.2年) 8秒93(追い風1.5メートル)
○小学生低学年女子50メートル
間穂花(福井・福井フェニックス1年) 8秒86(追い風1.3メートル)
○小学生中学年男子80メートル
伊藤条(岐阜・KJAC3年) 11秒74(追い風1.0メートル)
○小学生中学年女子80メートル
加藤結望(福井・福井フェニックス4年) 12秒08(追い風0.7メートル)
○中学生男子100メートル
徳井凌太(滋賀・立命館守山中) 11秒16(追い風2.1メートル)
○中学生女子100メートル
吉村瑠愛(福井・Green’s) 12秒79(追い風2.4メートル)
○高校・一般男子100メートル
佐々木浩希(関西大) 10秒40(追い風0.8メートル)
○高校・一般女子100メートル
土井杏南(JAL) 12秒29(追い風0.6メートル)
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)











