女子ゴルフで“前倒しウェア”の超ネガティブな理由「もしダメだったら…」 初V狙う藤田かれんの思考を象徴
女子ゴルフの国内ツアー・CATレディース第2日が23日、神奈川県の大箱根CC(6652ヤード、パー72)で開催された。4位で出た藤田かれん(ライク)は5バーディー、3ボギーの70で回って通算7アンダーとし、首位の櫻井心那(ニトリ)に2打差の3位に浮上した。トレーニングとスイング改造でドライバー飛距離を20ヤードを伸ばし、他のクラブも好調で初日から67をマーク。それでも、「超ネガティブ思考」だといい、この日のウェアもそれを象徴していると明かした。

CATレディース第2日
女子ゴルフの国内ツアー・CATレディース第2日が23日、神奈川県の大箱根CC(6652ヤード、パー72)で開催された。4位で出た藤田かれん(ライク)は5バーディー、3ボギーの70で回って通算7アンダーとし、首位の櫻井心那(ニトリ)に2打差の3位に浮上した。トレーニングとスイング改造でドライバー飛距離を20ヤードを伸ばし、他のクラブも好調で初日から67をマーク。それでも、「超ネガティブ思考」だといい、この日のウェアもそれを象徴していると明かした。
首位と2打差でホールアウト。藤田には華やかさがあり、ミッキーマウスのデザインが入ったウェアとピンクのスカートもコースに映えていた。実は最終日に披露する予定の「最もお気に入りの組み合わせ」だったが、前倒しでこの日に着用したという。理由を問われると、驚きの返答をしてみせた。
「もし、ダメだったら着れないから、着れる時に着ておこうと思いました(笑)」
さすがに予選落ちは想定していなかったようだが、「(最終日に)上で争えることはないかも」とイメージしたという。
そして、「ネガティブなんで」と言って苦笑い。「私生活では、人の言ったことをすぐに気にするタイプです。よく落ち込むのでカラオケでストレス発散しています。平成の歌をよく歌いますね」などと明かした。
だが、プロゴルファーとしての姿勢はアグレッシブだ。昨季終了後、オフ期間はトレーニングを週4でこなし、シーズンに入っても週2で継続。さらに「軸を強く意識したスイング」に改造したことで、ドライバーの飛距離は約20ヤードアップしたという。事実、今季は平均254.61ヤードで全体6位。高地で開催の今大会では第2日を終えて、出場選手中7位の平均264.00ヤードをマークしている。
そして、今週中からアイアンの一部シャフトをカーボンからスチールに替えていた。シーズン中のシャフトチェンジは勇気がいるものだが、「パワーアップしたことで、スチールでも振れることが分かって思い切って替えました。ヘッドも替えたクラブもあります。おかげで気持ち良く振れています」と声を弾ませた。
西村優菜、古江彩佳、安田祐香らと同じプラチナ世代。同じ関西育ちの3人には、プロテスト合格、実績も遅れを取っているが、今季はアクサレディスで優勝争いも経験している。ただ、最終日最終組にならなかったことには安堵していた。
「最終組の前の組ですよね。それぐらいがちょうどいいです(笑)」
「超ネガティブ」だけど、フィジカル、実力ともに備わってきた25歳。最終日は自分の全てを出し尽くし、悲願の初優勝を目指す。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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