アマ7冠・坂井優太、プロデビュー5戦連続KO勝利も笑顔なし 自己評価「30点」 判定勝ちも視野に入れたワケ
ボクシングの54.5キロ契約8回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われ、日本ユースバンタム級王者・坂井優太(大橋)がヤン・チュンフア(中国)に5回2分47秒KO勝ちした。世界ユース王者などアマチュア7冠で大橋ジムのホープ。デビューしてから5戦連続となるKO勝利を収めたが、高みを見据える逸材は反省の弁を口にした。戦績は20歳の坂井が5勝(5KO)、32歳のヤンが6勝(3KO)2敗1分。

坂井優太VSヤン・チュンフア
ボクシングの54.5キロ契約8回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われ、日本ユースバンタム級王者・坂井優太(大橋)がヤン・チュンフア(中国)に5回2分47秒KO勝ちした。世界ユース王者などアマチュア7冠で大橋ジムのホープ。デビューしてから5戦連続となるKO勝利を収めたが、高みを見据える逸材は反省の弁を口にした。戦績は20歳の坂井が5勝(5KO)、32歳のヤンが6勝(3KO)2敗1分。
力の差を見せつけた。サウスポーの坂井は序盤から果敢に攻め、主導権を握った。素早いジャブでけん制しながら左ボディーストレートを突き刺す。2回に被弾したが手数とパワーで圧倒。タフな相手に、ストレート、アッパーを次々に叩き込み、5回にダウンを奪取。ヤン陣営がタオルを投入し、試合終了となった。
完勝したが笑顔を見せなかった。自己評価も「30点くらいです」と厳しめ。「ここでこんなに手こずっているようではまだまだ上にはいけない。もっと練習したい」と悔しげな表情を浮かべた。
これまでのプロ4戦は全て2ラウンド以内でKO勝利を収めてきた。キャリアを通してKO勝利を継続したいか問われると、この日の試合では経験を求めて判定勝ちも視野に入れていたことを明かした。自己最長となった5回決着。「倒すところを見せるのもそうですが、避け方、ステップも見てもらいたい。その面では今日は足も使えていなかった」と反省した。父・伸克トレーナーも「僕からみたら前の手が全然多彩じゃない。視野が狭くなっていて、足も動いていなかった。お客さんに申し訳ない」と厳しい評価だった。
坂井はサウジアラビア最大のエンターテインメントフェスティバル「リヤド・シーズン」を運営する、同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官から、12月の興行をめぐり、アプローチを受けている。実現すれば自身初の海外での試合となる。坂井は「サウジではパーフェクトな坂井優太で試合をしたい」と気を引き締めた。
坂井はアマ時代に50勝(7RSC=レフェリーストップコンテスト)2敗の成績を誇り、2024年6月にプロデビューした。今年6月にエディオンアリーナ大阪で行われた日本ユース同級王座決定戦で、2024年西日本同級新人王の宮下椋至(JM加古川)に勝利し、初タイトルを獲得していた。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)











