194cm逸材16歳が「まだ足りない」を知った3日間 目標はNBA、「遠い存在」八村塁から間近で学んだ“世界基準”
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI2025」が20日まで3日間、愛知・名古屋のIGアリーナで行われた。最終日は特別イベント「THE SHOWCASE」を開催。2日間のバスケ指導キャンプから選抜された中高生28人が、1万510人の大観衆の前で対戦した。MVPに輝いた16歳の白谷柱誠ジャックは、日本の次世代エースとして大物ぶりを発揮していた。

八村塁主催の「BLACK SAMURAI 2025」に参加
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI2025」が20日まで3日間、愛知・名古屋のIGアリーナで行われた。最終日は特別イベント「THE SHOWCASE」を開催。2日間のバスケ指導キャンプから選抜された中高生28人が、1万510人の大観衆の前で対戦した。MVPに輝いた16歳の白谷柱誠ジャックは、日本の次世代エースとして大物ぶりを発揮していた。
本場NBAにも負けない真新しいアリーナ。その巨大スクリーンで白谷の名前が紹介されると、1万510人の観客から割れんばかりの喝采が上がった。発表された男子16人、女子12人の選抜メンバーの中でも圧倒的な歓迎ぶりは、出迎えた八村も笑ってしまうほど。身長194センチの16歳は「高1の代ではなかなか経験できないこと。とても嬉しかったし、鳥肌が立った」と屈託のない笑顔で振り返った。
四日市メリノール学院中(三重)3年時に「京王Jr.ウインターカップ2024-25」3位決定戦で50得点22リバウンドという驚異的なスタッツを叩き出し、話題を呼んだ逸材。福岡大大濠高に進学後の今年6月には、16歳にしてフル代表候補にも選ばれた。この日のエキシビションマッチでは、19得点の大活躍でMVPを獲得。「ずっとかましてやろうと思っていた」という豪快なダンクで会場を沸かせた。
試合後にはコート上でマイクを握り、“トラッシュトーク”で笑いを誘う大物ぶりも発揮。相手チームだった名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18の若野瑛太から、「チームは負けてしまったけど、ジャックには1対1で1本も入れられていないので、ジャックには勝ちました」と煽られると、「でも自分の上からダンクを決められているので、それは恥ずかしいことだと思います」と応戦した。
3日間のイベントでは、何度も八村から1対1で熱血指導を受けていた。この日の試合後にも「今後自分はどのような練習をするべきか」と自ら尋ねに行き、シュートフォームの改善に励むようアドバイスをもらった。「遠い存在、憧れの存在だったが、日々の練習の積み重ねであのレベルがあることがこのキャンプを通してわかった。よりあの人を意識して練習していきたい」と背中を追い続ける。
最終目標はNBAの舞台。「まだ足りないと思ったのはシュート。八村さんのように個人ワークを黙々と取り組むことの大切さがわかった。通用したと思うのは自分の体の強さや高さ。それは今後も伸ばしていきたい」。“世界基準”を身をもって体感した3日間。世界との距離を知った日本の次世代エースは、さらなる成長への宿題と、確かな自信を持ち帰った。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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