世界初挑戦の高見亨介「生意気でいきます」 詰め寄る王者に思わず笑み「我慢できなくて…」
ボクシングのトリプル世界戦興行に臨む選手たちが29日、神奈川・横浜市内で前日計量に臨んだ。興行は30日、同市の横浜BUNTAIで開催。WBA世界ライトフライ級(48.97キロ以下)タイトルマッチ12回戦では、同級1位・高見亨介(帝拳)、同級王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国)がともに48.8キロで一発パス。名門・帝拳ジムのホープが初めて世界に挑む大一番が成立した。

30日に高見亨介VSエリック・ロサ
ボクシングのトリプル世界戦興行に臨む選手たちが29日、神奈川・横浜市内で前日計量に臨んだ。興行は30日、同市の横浜BUNTAIで開催。WBA世界ライトフライ級(48.97キロ以下)タイトルマッチ12回戦では、同級1位・高見亨介(帝拳)、同級王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国)がともに48.8キロで一発パス。名門・帝拳ジムのホープが初めて世界に挑む大一番が成立した。
若々しさを存分に示した。高見は計量をクリアすると、自ら拍手してガッツポーズ。喜びをあらわにした。公の場で行う恒例のフェースオフは初めてという。王者が約5センチの距離に近づいてくると、高見は思わず笑みをこぼした。後ずさりをしたところをさらに詰められ、ロサと笑いあった。

計量後に心境を聞かれると「安心した。ひと段落した」と胸をなでおろした。ロサと近距離で対峙し「我慢できなくて笑ってしまった。来ると思っていたんですよ」と振り返る。さらに「(ルール)ミーティングの時に『タカミ、タカミ!』って教室みたいな感じで『明日頑張ろうな』と言っていた」と仲睦まじげなやり取りを明かした。「でも、試合になると雰囲気はガラッと変わると思う」と続けて、気を引き締めた。
自身の状態については「水分を取るとすこぶる元気。すぐにでも動けるくらい」。世界戦に向けた勝負飯を聞かれると「いつもうどんと鰻を食べています」と語り「ご褒美としてイチゴ牛乳を必ず飲むと決めている」と目を細めた。
今年4月に行われた前戦は、日本同級タイトルマッチで川満俊輝(三迫)に6回TKO勝ち。王座を奪取した。リング上のインタビューで「会長、世界挑戦させてください」と陣営の本田明彦会長に直訴し、念願が叶った。本田会長からは「ジムで一番、生意気」と評されるほどの大物ぶり。試合のテーマを聞かれ「生意気です。最近そればかり言われるので、生意気でいきます」と意気込んだ。
2020年10月にプロデビューしたロサは、2021年7月にプロ4戦目でWBA世界ミニマム級暫定王座を獲得。同年12月には同級の正規王座に就いた。昨年12月の8戦目で2階級制覇を達成。今回が初防衛戦となる。若く勢いに乗る全勝同士の対決に注目が集まる。戦績は23歳の高見が9勝(7KO)、25歳のロサが8勝(2KO)。
興行は動画配信サービス「U-NEXT」が独占生配信。メインイベントではWBC&WBA世界フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)がWBC同級2位、WBA同級3位のリカルド・サンドバル(米国)とタイトルマッチ12回戦を行う。また、WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦では、同級2位・比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)に挑む。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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