「負けたらそのまま引退会見します」 比嘉大吾、三度目の正直なるか 勝てば7年3か月ぶり王座返り咲き
ボクシングのトリプル世界戦興行に臨む選手たちが28日、神奈川・横浜市内で会見した。興行は30日、同市の横浜BUNTAIで開催。セミファイナルのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦では同級2位・比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)と激突する。引退を覚悟した男が「三度目の正直」で王座返り咲きに挑む。興行は動画配信サービス「U-NEXT」が独占生配信。戦績は29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗2分け、28歳のバルガスが19勝(11KO)1敗1無効試合。

30日に比嘉大吾VSアントニオ・バルガス
ボクシングのトリプル世界戦興行に臨む選手たちが28日、神奈川・横浜市内で会見した。興行は30日、同市の横浜BUNTAIで開催。セミファイナルのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦では同級2位・比嘉大吾(志成)が同級王者アントニオ・バルガス(米国)と激突する。引退を覚悟した男が「三度目の正直」で王座返り咲きに挑む。興行は動画配信サービス「U-NEXT」が独占生配信。戦績は29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗2分け、28歳のバルガスが19勝(11KO)1敗1無効試合。
強い覚悟が背中を押す。比嘉は異例となる3戦連続の世界挑戦。「良い練習ができた。あとはやるだけ」と表情を引き締める。
昨年9月にWBO同級王者・武居由樹(大橋)に挑み、判定負け。今年2月には、WBA同級休養王者の堤聖也(角海老宝石)に挑戦し、激闘の末に引き分けた。ベルト奪取は果たせなかったが3度目のチャンスが巡ってきた。世界戦が決定して以降、「4度目はない」と断言していたが「(心境は)変わらず一緒。負けたらそのまま引退会見します」と淡々とした口調で答えた。
試合の展開については「お互い近い距離で打ち合うので、そこを楽しんで良いボクシングをしたい」と描き、その上で「フィニッシュブローは分からないですけど、どっちかが当てて、どっちかが倒れる」と激闘を予想した。
対するバルガスは「自分は様々なボクシングスタイルがあるのが持ち味で、そこからどのように決めていくのか、という戦いになる。相手のスタイルを見て適応していく」と自信をのぞかせた。
比嘉がバルガスに勝利すれば、2018年4月に計量失敗によってWBC世界フライ級王座を剥奪されて以来、約7年3か月ぶりに世界王座を奪取する。これは高山勝成が持つ5年11か月を超える国内最長ブランクでの王座返り咲きとなる。
バルガスは5月に堤が目の負傷で休養王者に正式認定されたことにより、暫定王者から正規王者に昇格した。WBAバンタム級の王座には現在、正規王座にバルガス、休養王座に堤、暫定王座にノニト・ドネア(フィリピン)が君臨している。
興行はWBC&WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦で、同級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)がWBC同級2位、WBA同級3位のリカルド・サンドバル(米国)と対戦。WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦では同級1位・高見亨介(帝拳)が同級王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国)を相手に世界初挑戦する。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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