「田舎のクラブの宿命」背負う甲府U-12が日本一、世界再挑戦「山梨に光り輝くものを」
小学生の8人制サッカー大会「ダノンネーションズカップ2019inJAPAN」は24日に駒沢オリンピック公園で最終日を行い、決勝はヴァンフォーレ甲府U-12が2-0で清水エスパルスU-12を破って3年ぶり2度目の優勝を飾った。
小学生8人制サッカー大会「ダノン杯」制覇、秋の世界大会に出場権獲得
小学生の8人制サッカー大会「ダノンネーションズカップ2019inJAPAN」は24日に駒沢オリンピック公園で最終日を行い、決勝はヴァンフォーレ甲府U-12が2-0で清水エスパルスU-12を破って3年ぶり2度目の優勝を飾った。
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試合に出場したのは、4月から最高学年となる5年生以下。優勝チームは、今秋にスペインのバルセロナで開催予定の世界大会に出場する。中盤で攻守にわたって活躍した主将の楠彪(くすのき・ひょう)君(5年)は「予選で一度負けて厳しかったけど、みんなで頑張れて優勝できたので、とても嬉しい」と喜び、最前線でゴールとチャンスを量産して大会MVPを受賞したFW杉岡侑樹君(5年)は「世界の相手は、でかくて、速くて、強いと思うけど、パスワークと個人の力で優勝できたら良い」と海外挑戦に臨む意気込みを語った。前回は世界大会の決勝でドルトムント(ドイツ)にPK戦で敗れて準優勝。西川陽介監督も「前回は、決勝で忘れ物をして来た。世界大会でも、甲府らしく、勇敢に戦いたい」と世界一への再挑戦に意欲を示した。
チームは、勝ち上がる中で連帯感を強め、攻防一体のスタイルが成果を挙げた。決勝では、序盤から守備が効力を発揮。奪ったボールをサイド、中央と散らして攻撃した。前半7分に杉岡君が前線で巧みなターンを仕掛けて抜け出すと、相手GKを引きつけてパス。フリーになったMF鈴木縁君(5年)が先制点を決めた。さらに1分後、再び杉岡君のパスが起点となり、こぼれ球に抜け出した鈴木君が相手GKをかわして追加点を奪った。直前の大会で思い切ったプレーができず、この大会で準決勝まで先発を外れていた鈴木君は、準決勝と決勝で得点。「自分が決めた2点で優勝に導けて嬉しい。悔しくて、この大会で見返してやろうと思っていた」とかけていた思いを明かした。清水U-12はMF井垣秀太君(5年)を中心に後半は盛り返したが、タイトな守備を見せる甲府U-12を崩し切れなかった。