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女子バレーで注目度急上昇、21歳の本音「うれしいけど…」 日本に流れをもたらす北窓絢音の「ずっとびっくり」な初代表

「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」の女子が12日、千葉ポートアリーナで行われた。世界ランク5位の日本は、予選ラウンド第3週の第3戦で同3位のポーランドを3-1(25-21、23-25、25-23、25-22)で撃破。攻守で持ち味を発揮し、ゲームチェンジャーの役割を全うしたのが21歳の北窓絢音だ。今大会、代表初選出された新星は日に日に高まる周囲の期待に「注目されるのは嬉しいけど…」と本音を明かした。

女子バレーの北窓絢音【写真:中戸川知世】
女子バレーの北窓絢音【写真:中戸川知世】

買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会

「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」の女子が12日、千葉ポートアリーナで行われた。世界ランク5位の日本は、予選ラウンド第3週の第3戦で同3位のポーランドを3-1(25-21、23-25、25-23、25-22)で撃破。攻守で持ち味を発揮し、ゲームチェンジャーの役割を全うしたのが21歳の北窓絢音だ。今大会、代表初選出された新星は日に日に高まる周囲の期待に「注目されるのは嬉しいけど…」と本音を明かした。

 立ちはだかる高い壁に果敢に挑んだ。セット(S)カウント2-1で迎えた第4S。北窓は10-15と5点を追いかける場面で投入された。いきなり身長2メートルのミドルブロッカーから強打でブロックアウトを奪うと、レシーブで体を張るなど守備力も披露。23-22の場面でもブロックアウトでマッチポイントに持ち込み、最後は山田二千華との2枚ブロックで相手のスパイクをシャットアウトした。コートにボールが落ちると両手でガッツポーズ。歓喜の輪の中で笑顔が弾けた。

 試合後の取材では「不安というよりは自信があった。せなさん(セッターの関菜々巳)に託されたら打ち切るしかないという気持ちだったので、決まって良かった」と納得の表情を見せた。

 島根県出身の21歳。身長182センチでアウトサイドヒッターに加えて、ミドルブロッカーもこなすユーティリティープレイヤーだ。日本のエースとして活躍し、五輪2大会連続で出場した栗原恵さんの母校でもある誠英高(山口)では、3年時のインターハイで優秀選手に選出されるなど活躍。2023年にSAGA久光スプリングスに入団し、今季日本代表に初選出された。

 所属チームには元日本代表の長岡望悠のほか、今大会も共に戦っている荒木彩花、西村弥菜美など、代表経験のある選手が多い。そんな環境でプレーし、自然と日の丸を背負うことを身近に感じるようになった。一方で「自分のプレーがまだまだだと思っているので、本当に選ばれるとは思っていなくて」と本音。「ずっとびっくりしたままで……」と少し戸惑う様子もあった。

 そんな中でも、今大会は要所での活躍が光る。11日の韓国戦では勝利に王手をかけた第3S、16-20とリードを許す状況の中、サーブで出場し6連続ポイントを呼び込むなど日本のストレート勝利に貢献。この日も第2Sと第3Sでサーブに入り、連続得点を演出した。今大会で注目度が急上昇している一人だが「注目されるのは嬉しいけど、それがプレッシャーになりすぎないように。自分の仕事をちゃんとこなせるように頑張ります」と気を引き締める。

 日本は千葉大会3戦全勝で通算9勝2敗。13日は世界ランキング2位のブラジルと対戦する。「あんまり海外の選手が分からないんですけど……(笑)。ブラジルの選手はみんなすごいっていうから頑張らないと」。1つ1つのプレーが財産になる。日本の未来を担うアタッカーはどんな相手にも引くつもりはない。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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