井上尚弥、珍しくKO宣言せず「今回は判定決着でもいい」 最大の強敵アフマダリエフと9月激突「そういった時の井上尚弥が一番強い」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が10日、都内で会見。9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うと発表した。勝てば世界最多の5度目の4団体同時防衛となる。会見では、珍しくKO宣言はなし。「今回は判定決着でもいいと思っている」と語った。

井上尚弥―アフマダリエフ戦を発表
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が10日、都内で会見。9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うと発表した。勝てば世界最多の5度目の4団体同時防衛となる。会見では、珍しくKO宣言はなし。「今回は判定決着でもいいと思っている」と語った。
井上は5月に米ラスベガスで行われたラモン・カルデナス(米国)との前戦で、2回にダウンを奪われながらも逆転の8回TKO勝ち。リング上で「9月にアフマダリエフと戦います」と明言していた。次戦を勝てば世界4階級制覇王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)を抜き、単独で世界最多5度目の4団体同時防衛となる。
アフマダリエフは現WBA暫定王者の30歳。2023年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に1-2の判定負けを喫し、WBAとIBFの王座を手放した。そのタパレスに井上は同年12月にKO勝ち。4団体の王座を保持し続けている。
所属ジムの大橋秀行会長も「井上尚弥のデビューから13年が経ちますが、最強の強敵になると思う」と語り、井上も「キャリア最大の強敵と思うほど、緊張感も警戒心も高め」と表現した。ド派手なKO勝ちを積み重ねてきた“モンスター”だが、今回は慎重で「今回は判定決着でもいいと思っている。しっかり勝ち星を取りに行く」と語った。
判定勝ちでもよい、との発言は珍しい。ただ続けて「そういった時の井上尚弥が一番強い。KO宣言しないときほど、慎重に戦いたいと思っている。そういった時こそ、劇的なKOシーンが12ラウンドの中で見られる。しっかり12ラウンド組み立て、ボクシングをしていく」とも語った。
アフマダリエフ戦に向けては、井上、アフマダリエフの両選手と戦った経験があるタパレスが来日。スパーリング相手を務めるという。会見にはWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)も同席。武居は同興行で同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)との防衛戦に臨む。興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが13勝(10KO)1敗。
(THE ANSWER編集部)
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