小林陵侑も雪に泣く 上位総崩れの“不公平運営”に海外波紋「クレイジーな試合」
ノルディックスキーの世界選手権(ゼーフェルト)は1日、ジャンプ男子個人ノーマルヒルで小林陵侑(土屋ホーム)は合計203.4点で14位に終わった。1回目で首位に立ったが、2回目は途中から降り始めた雪の影響で失速。1回目の上位陣が、後半に飛ぶ2回目で総崩れとなり、1回目27位だったダビド・クバツキ(ポーランド)が優勝するなど、不公平な結果に。
小林陵は1位→14位に失速、雪で助走路が詰まるも中断なし、疑問の声が続々
ノルディックスキーの世界選手権(ゼーフェルト)は1日、ジャンプ男子個人ノーマルヒルで小林陵侑(土屋ホーム)は合計203.4点で14位に終わった。1回目で首位に立ったが、2回目は途中から降り始めた雪の影響で失速。1回目の上位陣が、後半に飛ぶ2回目で総崩れとなり、1回目27位だったダビド・クバツキ(ポーランド)が優勝するなど、不公平な結果に。実際の映像をドイツ公共放送が公開し、中断などの対応をしなかった運営側に対し、海外選手、メディアから不満の声が噴出している。
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小林陵が天候に泣いた。1回目は風の影響でトップ選手が軒並み苦しむ中、101メートルで首位に。しかし、2回目は激しい雪で助走路が詰まり、後から飛ぶ1回目上位選手ほど助走速度が下がり、最後に飛んだ小林陵は全選手で最も遅い86.7キロ。降りしきる雪の中、懸命に飛んだが、92.5メートルにとどまり、14位と失速した。
小林陵のみならず、1回目の上位5選手が2回目の助走速度ワースト5となり、2位→18位、3位→27位、4位→10位、5位→24位と総崩れ。逆に優勝したクバツキは1回目に27位と出遅れたが、順番の早かった2回目で全選手最速の89.4キロで飛距離を伸ばし、大逆転を飾った。天候が左右したとはいえ、あまりに不公平な結果になってしまった。
ドイツ公共放送「ZDF」公式ツイッターは小林陵を始め、選手たちが荒天の中で飛ぶ実際の様子を公開しているが、2回目を中断などの対応をせず、強行した運営側について不満、疑問の声が上がっている。ドイツ公共放送「ARD」は「クレイジーな試合でポーランドがWメダル」と見出しを打って特集した。