ロシア代表選考はなぜ揺れた? ファン混乱の騒動に、「審議時間の不足」が背景か
安定的に結果を残したシニア勢が少なかったことも引き金に…
「ロシア杯ファイナルの後、コーチ会議とロシア連盟の委員会で世界選手権のロシア代表メンバーについて詳細に審議する時間が実際になかった。しかし、ISUの規則で定められた締切の期日を破る権利は私たちにはない。なので、補欠メンバーを含めたロシア代表メンバーは以前のままとなった。ISUの規則によると、代表における出場メンバー変更は世界選手権が始まる前まで可能だ」
ロシア杯ファイナルが決着したのは22日。ISUに対する提出期限までに十分に審議する時間がなかったことから、いったん欧州選手権メンバー3人を登録。変更の可能性はあるとしていたが、真意が伝わらなかったこともあり、混乱を呼ぶことに。ただ、今季はロシア選手権でジュニア勢に表彰台を独占されるなど、シーズンを通して安定的に結果を残したシニア勢が少なかったことも引き金になった。結果、本来は有力選手の出場が少ないロシア杯ファイナルが選考材料の意味合いを持つ異例の展開となっていた。
ようやく決まったロシア代表。本大会では紀平梨花(関大KFSC)ら日本勢の強力なライバルとなることは間違いない。選ばれた3人が、補欠となった2人の分まで、最高の演技をしてくれることを願いたい。
(THE ANSWER編集部)