ロシア代表選考はなぜ揺れた? ファン混乱の騒動に、「審議時間の不足」が背景か
ロシアスケート連盟は27日、3月のフィギュアスケート世界選手権(埼玉)の女子代表3選手を発表。アリーナ・ザギトワ、ソフィア・サモドゥロワ、エフゲニア・メドベージェワに決まった。エリザベータ・トゥクタミシェワに加え、25日に一度は代表選手として発表されていたスタスラニワ・コンスタンチノワが補欠となった。最後はコーチ評議会の投票の結果、一転した決着に。しかし、一連の選出を巡ってはロシア国内で波紋を呼び、騒動となっていた。いったいなぜ、今回の代表発表は揺れたのか――。
25日発表も2日後に一転、「審議時間の不足」が事態の背景に…
ロシアスケート連盟は27日、3月のフィギュアスケート世界選手権(埼玉)の女子代表3選手を発表。アリーナ・ザギトワ、ソフィア・サモドゥロワ、エフゲニア・メドベージェワに決まった。エリザベータ・トゥクタミシェワに加え、25日に一度は代表選手として発表されていたスタスラニワ・コンスタンチノワが補欠となった。最後はコーチ評議会の投票の結果、一転した決着に。しかし、一連の選出を巡ってはロシア国内で波紋を呼び、騒動となっていた。いったいなぜ、今回の代表発表は揺れたのか――。
当初、発表されていたメンバーはザギトワ、サモドゥロワ、コンスタンチノワの3人。1月の欧州選手権と変わらないメンバーだった。だが、選考材料となる直前のロシア杯ファイナルで最後の1枠を争っていたメドベージェワが優勝、トゥクタミシェワが2位、コンスタンチノワは4位に終わり、有力となったのは上位の2人。そのため、選考結果が波紋を呼ぶことになった。ロシアメディア「360tv.ru」は「世界選手権のロシア代表メンバー発表がカオスに姿を変えた。ファンたちは憤慨している」と特集していた。
今後変更の可能性はあるとされていたが、メドベージェワ、トゥクタミシェワは補欠のまま調整を続けることに。ロシア連盟はファンの非難に晒され、国内の混乱を受け、ロシア連盟のゼネラルディレクター、アレクサンドル・コーガン氏がエントリーした5人は代表・補欠を区別していないという主旨の説明を「Sport24」に対して行ったという。こうした問題の背景にあったのは「審議時間の不足」だ。複数のロシアメディアはアレクサンドル・ゴルシコフ会長のメンバー発表の際のコメントをこう紹介していた。