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左フック一撃TKO「パンチ力は負けない」 敗者は首をダラリ…ボクサー渡邊海が地域王座奪還

ボクシングのWBOアジアパシィフィック・スーパーフェザー級(58.9キロ以下)王座決定戦12回戦が22日、東京・後楽園ホールで行われ、前王者・渡邊海(ライオンズ)が同級4位・石井龍誠(金子)に7回40秒TKO勝ちした。今年1月の敗戦以来となる王座奪還で雪辱。次戦として他団体王者との統一戦を願った。戦績は22歳の渡邊が14勝(8KO)2敗1分。28歳の石井が12勝(9KO)8敗1分。

王座奪還を果たした渡邊海(中央)【写真:澤田直人】
王座奪還を果たした渡邊海(中央)【写真:澤田直人】

WBOアジアパシィフィック・スーパーフェザー級王座決定戦

 ボクシングのWBOアジアパシィフィック・スーパーフェザー級(58.9キロ以下)王座決定戦12回戦が22日、東京・後楽園ホールで行われ、前王者・渡邊海(ライオンズ)が同級4位・石井龍誠(金子)に7回40秒TKO勝ちした。今年1月の敗戦以来となる王座奪還で雪辱。次戦として他団体王者との統一戦を願った。戦績は22歳の渡邊が14勝(8KO)2敗1分。28歳の石井が12勝(9KO)8敗1分。

 渡邊の強烈な左が歓声を呼んだ。序盤からともに距離を取る慎重な展開。「石井選手も強いので、警戒していた部分があった」。打つか打たれるか、緊迫したせめぎ合い。距離を詰めると互いにノーガードで打ち合った。7回にロープ際で連打。「パンチ力勝負では負けない」。左フックが顎を捉えた。後楽園ホールに響いた鈍い音。後ろ向きに崩れた相手の首はロープにダラリ。一撃で決まった。

「ちょっとでも前に出ることができた。こういう展開が増えていくように練習したい」

 噛みしめた敗北が渡邊を前に進めた。昨年8月に鈴木稔弘(志成)に初回TKO勝ちで新王者に。しかし、今年1月の日本同級王者・奈良井翼(RK蒲田)との60キロ契約ノンタイトル10回戦で判定負けした。WBOの規定で王座剥奪。「前回負けて『海じゃなかった』みたいな声が多かった。そういう思いをさせないし、声を出させない」。周囲の指摘をバネに奮起した。

 視線は既に先を見据えている。標的は奈良井と東洋太平洋同級王者・波田大和(帝拳)。「自分は防衛戦より統一戦の方が強くなる。波田選手でも奈良井選手でも、統一戦お願いします」。会場で大きな拍手が巻き起こり、リングを後にした。

(THE ANSWER編集部)


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