女子ゴルフ激闘POで敗れた河本結が開口一番「よく頑張った」 課題解決すれば「無敵になる」
女子ゴルフ国内ツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC(6585ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た24歳の安田祐香(NEC)が通算9アンダーで並んだ3人のプレーオフ(PO)を4ホール目で制した。大混戦で迎えた大雨の激闘で今季初優勝。惜しくもPOで敗れた河本結(RICOH)に涙はなく「体の使い方を修正している中でよく頑張った」と前向きだった。

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日
女子ゴルフ国内ツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC(6585ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た24歳の安田祐香(NEC)が通算9アンダーで並んだ3人のプレーオフ(PO)を4ホール目で制した。大混戦で迎えた大雨の激闘で今季初優勝。惜しくもPOで敗れた河本結(RICOH)に涙はなく「体の使い方を修正している中でよく頑張った」と前向きだった。
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プレーオフ4ホール目。河本は第1打を左バンカーに入れた。降りしきる雨で水が浮いた状態。「これは薄く打って左から回すしかない」とイメージしたが、フェースコントロールがうまくいかず。ボールは低い弾道でピン手前残り40ヤードのガードバンカー近くに止まった。
両足はバンカー内で、クラブを短く持たざるを得ない状態。なんとか振ったが、第3打はグリーオーバーし、万事休すとなった。それでも、15ヤードのアプローチをピン30センチに寄せてボギー。安田のウィニングパットを見届けると笑顔でハグし、ギャラリーに頭を下げながらクラブハウスへと向かった。
レインウェアを脱ぎ、バスタオルを羽織って取材陣の前へ。開口一番、「よく頑張ったと思います」と言った。
「ずっとフェードが曲がり過ぎていたので。今週はトレーナーさんにヒントをもらった体の使い方をやり切ることだけを考えていました。なので、優勝争いは『えっ』っていう感じです。よく、プレーオフまでいけたと思います」
PO4ホール目でミスヒットになった第2打については「同じ4UT(ユーティリティー)を10年ぐらい使っていて、フェースの溝がきかなくなっているのもあると思います」と説明。「(替える)いいきっかけになりました」とも言った。
米ツアーを2021年途中で撤退してから長く続いた低迷を昨季に脱出。5年ぶりのツアー2勝目を飾り、メルセデス・ランク7位でシーズンを終えた。ナイスショット、ナイスパットを決めた後、カメラが視界に入れば手を振るサービス精神はこの日も健在だった。
冷たい雨が降る中でも声援を受け続けた人気者は「取り組んでいる体の使い方ができるようになったら、無敵になると思います」と言った。今季の目標は年間女王。通算3勝目を逃したこの試合を糧に突き進む。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
