富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日

　女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC（6585ヤード、パー72）で行われた。15位で出た岩井千怜（Honda）は5バーディー、1ボギーの68で回り、地元大会で通算8アンダーの4位。次週から今季主戦場とする米ツアーが続く中、国内で出た3試合は優勝、3位、4位だった。自信を胸に世界で飛躍を目指す。

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　最終18番。千怜が魅せた。残り147ヤードから8アイアンで放った第3打をピン左30センチにつけ、冷たい雨に降られる観客を沸かせた。

「『よしっ、ここはピンにつけるぞ』と思って打ったショットでしたが、まさかあんなに寄るとは。いいフィニッシュができました」

　自宅から程近い地元大会。初日、第2日は双子の姉・明愛と同組になったことも踏まえ、「多くの方に応援していただきましたし、今日は雨の中でいいゴルフができてとても幸せな時間でした」と実感を込めた。

　3週間前のVポイント×SMBCレディスでは、開幕4日前に体調不良で救急搬送されたが、回復して同大会でも3位。最終日当日に渡米し、フォード選手権に出場した。帰国して今大会出場となったが、持ち前の安定感を発揮。取材対応後は再渡米への準備を始めた。

「この後はしばらくアメリカでの試合になります。（海外メジャー第1戦の）シェブロン選手権にも出られるようになりました。向こうで学んで得ることも多いと思いますが、日本でやってきたことを出していけば、通用するという手応えは感じています」

　2021年6月のプロテスト合格から4年。国内で計14勝（明愛6勝、千怜8勝）を重ねた岩井姉妹の“世界挑戦”がいよいよ本格化する。