第1子誕生から15日後の激闘「無事に生まれて…」 新米パパボクサー永田丈晶が日本王座返り咲き
ボクシングの日本フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦10回戦が8日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・永田丈晶(協栄)が同級2位・山内涼太(角海老宝石)に2-0で判定勝ち(97-93、96-94、95-95)した。2023年4月以来の再戦で1年9か月ぶり王座返り咲き。生まれたばかりの長男に届ける1勝となった。戦績は27歳の永田が8勝2敗。30歳の山内は13勝(12KO)4敗。

日本フライ級王座決定戦
ボクシングの日本フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦10回戦が8日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・永田丈晶(協栄)が同級2位・山内涼太(角海老宝石)に2-0で判定勝ち(97-93、96-94、95-95)した。2023年4月以来の再戦で1年9か月ぶり王座返り咲き。生まれたばかりの長男に届ける1勝となった。戦績は27歳の永田が8勝2敗。30歳の山内は13勝(12KO)4敗。
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打ち合いの激闘を制した。前半、永田はボディーを浴びるなど主導権を握られる展開。5回終了時の公開採点は1-2でリードされた。「気持ちでいかないと」。焦る気持ちを抑え、サウスポーからワンツー、ボディーで徐々に攻勢を強めた。終盤は激しい打撃戦に。逆転勝ちを収め、判定結果を聞いた瞬間に声を上げた。
リングインタビューでは「勝利より全力を出し切る気持ち。自分のボクシングを徹底的に繋ぐことができたのはよかった。強い相手に勝ってベルトを獲り返せたのは本当に、本当によかったです」と奪い返したベルトを肩に掛けた。
23年4月にも山内と同級王座決定戦で対戦し、3-0の判定勝ちで王座獲得。しかし、同年7月の初防衛戦で飯村樹輝弥(角海老宝石)に判定負けし、王座陥落となった。同年12月の再起戦でも、ルオ・チェンハオ(中国)に1-2の判定負けで2連敗。「落ち込んで辞めようかなと思ったんですが、奥さんをはじめ、いろいろな方々に支えていただいた」と感謝した。
3月24日に第1子の長男が生まれた。15日後に日本王者になった新米パパは「無事に生まれてきてくれて、奥さんにも感謝です。無事にベルトを獲れて本当によかった」と笑顔。さらなる飛躍が期待されるが、「自分は先を見るとズッコケてしまう。一歩、一歩、防衛を重ねながら必勝で頑張っていきたい」と気を引き締めた。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
