17勝16KOのボクサー波田大和の猛連打KO劇「なぜ行かない!?」 陣営の指示に応えた東洋太平洋初V

試合前に父と電話「言葉に力を感じた」
家族のエールに支えられた。旭道山和泰さん(元旭道山)を伯父に持ち、父は行司の木村寿之介。いつも応援に駆け付ける父は巡業で不在だった。試合当日は家を出る際に両親と言葉を交わすのが波田のルーティーン。この日は父と電話した。
「やってきたことをやるだけだぞ」
スマホのスピーカーから聞こえる声はいつもと少し違う。「力が入っていた。言葉に力を感じました」。背中を押され、拳にパワーが宿った。
自分に危機感を持たせるため、最近はジムのロッカーにチャンピオンベルトを掛けた。初防衛で死守。「ベルトは確かにめっちゃかっこいいんですけど、自分をレベルアップさせる気持ちでやっていました」。世界ランクはWBA9位。世界挑戦が近づいたが「大きいことは言わない」と謙虚に語った。
「ランキングが動くと、やっぱりお父さんとお母さんが喜ぶのかなって考える自分も出てくる」。想いを胸の内に秘め、高みに邁進する。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)











