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17勝16KOのボクサー波田大和の猛連打KO劇「なぜ行かない!?」 陣営の指示に応えた東洋太平洋初V

ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級(58.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦が5日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・波田大和(帝拳)が同級3位・渡邉卓也(DANGAN)に5回22秒TKO勝ちで初防衛に成功した。いつもは応援に来る行司の父は巡業で不在。電話でエールをくれた家族に吉報を届けた。戦績は28歳の波田が17勝(16KO)2敗、36歳の渡邉が41勝(22KO)14敗2分。観衆は1544人。

初防衛に成功した波田大和【写真:澤田直人】
初防衛に成功した波田大和【写真:澤田直人】

東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチ12回戦

 ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級(58.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦が5日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・波田大和(帝拳)が同級3位・渡邉卓也(DANGAN)に5回22秒TKO勝ちで初防衛に成功した。いつもは応援に来る行司の父は巡業で不在。電話でエールをくれた家族に吉報を届けた。戦績は28歳の波田が17勝(16KO)2敗、36歳の渡邉が41勝(22KO)14敗2分。観衆は1544人。

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 自分を誤魔化すために作った笑みを消した。その時、王者の連打が挑戦者を沈めた。

 波田は初回、ゴング直後に強烈な左を当てた。「渡邉選手が優しい(性格)と知っていたから、自分から仕掛けてやろうと決めていた」。手を緩めてしまいそうな気持ちを押し殺した。2回に左を効かせ、ふらついた相手に連打。ワンツーでダウンを先取した。

 4回は打撃戦になったが、攻めあぐねた瞬間もあった。「なんで行かないんだ!?」。カルロス・リナレストレーナーからの檄。1544人が入った会場で両者の名前を叫ぶ声が飛び交った。

 会場の熱気が高まった時、波田は笑った。「全然効かないよ」。自分を誤魔化すためだった。「自分の中で言っているだけで実際はめっちゃ怖い。魔法みたいな感じ。大丈夫って思うために」。しかし5回だ。そっと笑みを消し、捨て身の相手に猛連打。陣営の指示に応え、レフェリーストップを呼び込んだ。

 17勝のうち16KOのハードパンチャー。5連続KO勝ちで歓声に包まれ、心からの笑みを浮かべた。

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