井上尚弥、大谷翔平との“共闘”宣言「日本人、ここにあるぞと」 5.4ベガスのカルデナス戦へ会見
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5日、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われる5月4日(日本時間同5日)のWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に向け、神奈川・横浜市内で会見した。米国ではすでに発表されていたが、日本でも“解禁”。約4年ぶり3度目のラスベガス上陸へ、心境などを明かした。興行はPrime Videoで独占生配信される。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。

井上尚弥VSカルデナス
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5日、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われる5月4日(日本時間同5日)のWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に向け、神奈川・横浜市内で会見した。米国ではすでに発表されていたが、日本でも“解禁”。約4年ぶり3度目のラスベガス上陸へ、心境などを明かした。興行はPrime Videoで独占生配信される。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。
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井上は4団体と米専門誌「ザ・リング」のベルトを前に胸を高鳴らせた。
「4年ぶりのラスベガスの試合に非常にワクワクしている。会場がTモバイル・アリーナでそこにも楽しみがあります。今週はスパーリングの強化トレーニングで非常にハード。ここからもスパーリングを中心に仕上げていきたい。5月5日はラスベガスでシンコ・デ・マヨで特別な日。日本でやっているパフォーマンスをやりたい」
当日は米スポーツ専門局「ESPN」で大谷翔平投手のドジャース―ブレーブス戦生中継の後、井上戦も同局で生中継される。井上は3月18日のドジャース―カブスの東京ドーム開幕戦ではプレーボールコールを担当。大谷に刺激を受けた。
「自分が試合をした時とは違った東京ドームの迫力を感じた。(大谷に)世界的なスター性を見せてもらって刺激的でした。その中で5月5日の放送の流れも聞いている。『日本人、ここにあるぞ』という日本人の素晴らしさ、強さを同時に見せていきたい」
井上は2021年6月以来、3度目となる本場ラスベガスに上陸。海外開催は5度目だ。4度目の4団体同時防衛に成功すれば世界最多タイ。さらにKO勝ちすれば、元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)を超える歴代単独最多の世界戦通算23KOとなる。
「記録について思うことはないですね。記録を狙って試合をするわけではない。5月5日にベストを尽くした結果更新できれば。それくらいですね」
前回ラスベガスでやった4年前に比べ、世界的選手になったモンスター。「もちろん米国で試合をするならKOを考えたいけど、KOでも判定でも魅せるボクシングをしていきたい」と期待を受け止めた。
右構えのカルデナスはWBA1位のほか、IBF7位、WBO10位の世界ランカー。15年7月にプロデビューし、13戦目に初黒星を喫したが、以降は14連勝で井上戦を迎える。井上は「非常にまとまった選手。リードパンチが優れていて凄くタフな印象」と警戒。米メディアではカルデナスは「地獄のパンチを持つ男」と紹介されていることにはこう語った。
「アコスタとの試合をフルで見ていないけど、凄くパワーがあってタフな選手なので、その選手にダウンを奪われながら判定で勝つのは実力があるし、精神力もタフ。それを兼ね備えている」
あくまで暫定的だが、井上は9月に元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と日本で対戦し、年末にサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に5階級制覇を懸けて挑戦。さらに来年春、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とスーパーバンタム級で対戦する構想がある。しかも東京D開催の夢プランだ。
今回の興行はダブル世界戦。WBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)が同級10位エドワード・バスケス(米国)と防衛戦を行う。5月5日はメキシコの戦勝記念日「シンコ・デ・マヨ」。メキシコ系米国人のカルデナス、エスピノサの存在で大きな注目を集める。さらに東洋太平洋フェザー級王者・中野幹人(帝拳)がペドロ・マルケス(プエルトリコ)と同級10回戦を実施。Prime Video配信の世界戦は節目の30、31試合目となる。
(THE ANSWER編集部)
