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「選手に求められるのは結果」 ゴルフ吉田優利の変わらぬプロ意識、米国で変わった「寛容さ」

米国で身についたものとは

 昨季から世界最高峰の米ツアーを主戦場として、そのレベルの高さを痛感してきた。出場16試合で9試合予選落ち。夏の時点でシード獲得は難しいと判断し、2度目のツアー最終予選会(QS)を覚悟していたという。一方で、気持ちは「寛容」になっていた。

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「日本では毎週試合があって、ルーティンができます。でも、アメリカでは試合の空き週があって、フライトでも何が起きるかわからない。ハワイからフロリダに移動した際には、時差ボケで月曜に練習できなかったこともありました。食べ物もそう。でも、そうしたことを受け入れられるようになりました」

「寛容さ」は、記者会見の発言でも感じさせた。上位争いを繰り返しながら、勝てなかった2022年シーズン。「プロの価値は優勝でしか表せられない」と話していた当時の心境と今の違いを問われ、柔らかい笑みを浮かべた。

「アスリートに求められるのは結果だということは変わらないです。ただ、私がプロとして5~6年積み重ねてきたものは、思っている以上に『見ている人たちに届いているな』と思える瞬間が増えてきました。私の考えとか、これからの方針に賛同してくださるスポンサーの方々の温かさも感じていて、そうした自分の価値をつかめていけたら、いい方向に向かっていくと思います」

 そして、手にした4勝目。だが、吉田は勝利の余韻に浸ることはない。

「優勝はうれしいですが、私の気持ちはもう来週(フォード選手権)にあります。向こうではランキングを気にしればいけない立場ですし」

 巧みなアプローチは、渋野に「とにかくすごい」と言わしめるほど。今大会はショット、パットも好調で、圧勝劇につながった。だが、意識の高い吉田にとっては、それも過ぎたこと。米ツアーのメンバーとして「勝負」はこれからだ。

「アメリカではコースによって、どんなに自分の調子が良くても上位にいけないこともあると気付きました。そういう中でシードを獲りたいし、1試合、1試合こなしていく上で、戦い続けていきたいと思っています」と決意を込めた。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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